私は地味にコツコツと積み上げることが結構好きです。1日あたりに使う時間は1時間くらいだったとしても、それでできることは大した量ではなかったとしても、毎日やっていると結構すごいことになってしまいます。 今、法律の勉強とiPhoneのアプリの勉強をしています。この、一つに絞れていないところが私のダメなところではあるのですが、どちらも魅力的でやりたいと思っている分野なので、捨てきれていないのです。本当は、一つに絞ってコツコツとやっている人の凄さを間近に見てきているので、一般論で言うと、やっぱり絞ったほうがいいのでしょう。何かをやりたいと思った時は、一つに絞ったほうが圧倒的に結果が出やすいのは、色んな人が言っているように事実でしょう。 iPhoneの方は「親切すぎるiPhoneアプリ開発の本」というのをやっています。全部で900ページくらいあって、章も30以上あるのですが、毎日1つやっていれば、1ヶ月で全部終わります。この本は、全部やるとiPhoneで落書き帳やら、テーブルビューやらが出来るようになるみたいです。それってすごいことだと思いませんか。1ヶ月続けたら、iPhoneアプリの開発の基礎が結構わかってしまうんですよ。 もちろん、それで実際に売れるアプリができるようになると言うこととは別ですが、今まで出来なかったことができるようになってしまうというのは、世界が広がります。もしかしたら、本当にうちの事務所でiPhoneを含んだクラウドの会計サービスができるかもしれません。さすがに開発は全部自分ではできないかも知れませんが、アウトソーシングする際に、自分が何をお願いしてるのか、ちょっとわかっているのと、全然わからないのではえらい違いですよね。 地道にコツコツとやってきて、結局ダメだったとか、無駄なことをしてしまったということも、まあ、あります。でも、それで、コツコツやるのを諦めるのは、相当もったいないことではないでしょうか。やっぱり、やってみないとわからないし、やってみて良かったということも結構あるのですから。
Category: 会計事務所独立・経営
あのLINEの社長をやってらっしゃていた森川さんという方の「シンプルに考える」という本を読みました。 森川さんは、MBAを持っていて経営学も勉強された方ですが、この本に書いてある、実際に彼が会社でやってきた経営はいわゆる経営学でいうところと逆のことを言っている事も多く、面白かったです。 例えば、森川さんは本の中で、差別化は狙わないと書いています。また、イノベーションも狙わないと書いてあります。 森川さんの主張は非常にシンプルで、ビジネスは本質は「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」だそうです。差別化やイノベーションを狙うとそれ自体が目的になってしまい、ユーザーが求めていることと徐々にずれていってしまうからだそうです。なるほど、自分でもそれはあるなーと思い当たる節があります。 以下、私がいいなと思った部分の抜粋です。 会社にとって一番大切なことは何か? 利益?社員の幸せ?ブランド?戦略?ビジネスモデル? 僕は違うと思います。たしかに、どれも大切なことです。しかし、一番ではない。では、何がいちばん大切か? 僕の答えはシンプルです。 ヒット商品を作り続けること。これしかありません。 ヒット商品をつくり続ける会社が成長し、ヒット商品をつくることができなくなった会社が滅びる。古今東西、ビジネスを支配しているのは、このシンプルな原則です。 ビジネスの本質は、「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」。それ以外にないのです。 そのためにはどうすればいいか? これもシンプルです。 ユーザーのニーズに応える情熱と能力をもつ社員だけを集める。そして、彼らが、何物にも縛られることなく、その能力を最大限に発揮できる環境を作り出す。これ以外にありません。 そのために必要な事だけをやり、不要なことはすべて捨てる。 悩むとは、なんとなく「あれも大事、これも大事」と迷っていること。結局、何も決められず、行動に移すことが出来ません。あるいは、「あれもこれも」と力を分散させてしまう。しかし、結局、人間が一度にできることはひとつだけ。結果を出すためには、ひとつのことに集中させなければなりません。だから、悩んでいてはダメだと思うのです。 大切なのは「考える」こと。人が悩むのは「表面的な価値」に惑わされているからです。 私も、時間を作って、法律の勉強をしようとしたり、自分の事務所でシステム開発をしようと考えたり、あれこれ手を出して、どれを優先すべきかうじうじ考えたりしてしまうのですが、きっと、この「表面的な価値」に惑わされていて、クライアントの求めている価値について、真剣に考えていないからではないかと思ったりしてしまいます。 ******************************************** H27/7/17 とは言え、繁忙期も終わり少し時間に余裕が出てきたので、遊ぶことも考えたいと思います。
ある税理士は47才になり、独立してもうすぐ12年になります。今でも時々独立してよかったのかどうか、勤めていた時の方が良かったのではないかと思うことがあります。今では、収入もやっと昔勤めていた時と同じくらいになりましたが、最初の3年は貯金を取り崩しての生活でした。それからさらに5年くらいは忙しくて、忙しくてプライベートのほとんどない状態でした。それでも、収入は前の職場には届かない状態でした。 こう考えると独立したことによって、その税理士は金銭的にも時間的にも得したというよりは、大きく失っていますし、パートナーにもしわ寄せが行っています。お金に関しても3年間の貯金を取り崩す生活がなかったら、もっと貯金が出来ていたかと思いますし、勤めていたなら、今よりずっとまとまって休みを取ることが出来たかもしれないです。 では、30代前半に戻ったら、今度は独立せずに会社勤めをしていたかと言えば、やはり独立していたように思います。でも、もしその当時に子供が生まれていたら独立はしなかったかも知れません。やはり子供がいると生活を安定させて子供が成長する過程環境は経済環境を整えなければならないと考える人が多いとおもいますが、経済的に困窮するリスクを伴う決断は採りづらかったと思います。また、住宅ローンがあったら独立していなかったのではないかと思います。 そうすると、独立するかしないかは、結局人それぞれの価値観や置かれた環境によるところが多いと思います。その税理士は、そんなに趣味の時間を持つよりは、もっと大きく稼ぎたいと思ってましたし(これは実現していませんが)、仕事に打ち込みたいと思っていました。また、当時は配偶者と二人だけで、配偶者も働いていますので、経済的なリスクをそれほどリスクとは思っていませんでした。自分の裁量で仕事をやっていく人生にあこがれていました。 でも、それは人それぞれの価値観で、プライベートの時間が大事と考える人もいますし、それよりは、お金だと考える人もいるでしょう。または、その両者のバランスが大事だという人もいると思います。 勤めていると、勤め先を選ぶことは出来ますが、ボスは選ぶことが出来ません。独立した税理士のほとんどはそれほどお客様を選びませんが、それでも、理不尽なお客様がいたらお断りすることは出来ます。そういう意味では、独立して多少の自由は出来ました。休む時間も自由に決めることが出来るはずです。でも、結局は今もお客様がいますし、そのお客様の要望が絶え間なく入ってきます。それに事務所で働いてくださる方がいるので、自分だけあまりきままにするわけにもいかず、結局は時間もあまり自由にはなりません。 こう考えると、勤めるか独立するかは、個々人が人生で何を大事だと思うかの価値観に大きく依りますね。 ************************************************************ H27/7/1 最近忙しくて時間が足りず、仕事もプライベートも中途半端でダメダメです。もう少し、上手くコントロールしなくてはと思います。
胸をはって言えることではないのですが、税理士保険はお得です。年間、10万円くらいからの掛け金ですが、私はこれに救われたことがあります。 税理士業務をやっていると、ひやっとすることが誰でも年に数回はあると思います。私は公認会計士の資格で税理士になったので、税理士試験組に比べて勉強が足りないと言われてしまえばそれまでです。でも、試験に受かる前は税理士事務所で働いていましたし、税理士になってからも、特に最初の2年は暇だったのでよく勉強をしていました。開業している税理士のなかで、平均以上には勉強しているといいたいところですが、実際のところはよくわかりません。。 昔、消費税の還付の時効で間違えたことがありました。消費税の還付の時効は会計期間の最後の日から5年なのですが、これを申告期限(通常は会計期間の最後の日の2か月後)と間違えたことがあり、本当にもうダメだと思ったことがありました。 全額ではなく、当時は、確か免責分が30万円で、かつ、90%しか出なかったのですが、これでも、保険のおかげで破産せずに今までやってくることが出来ました。 平均して、今まで毎年15万円保険料を払っているとしても、10年で150万円です。この事故で補填していただいた保険金だけで、もとが取れてしまいました。 これから開業される方は、税理士保険には是非入った方がいいと思います。保険料は決して安い金額ではないかも知れませんが、先輩方が作ってくださった税理士にとって素晴らしい仕組みです。これがあるおかげで、不注意一発で一家を路頭に迷わせるリスクがだいぶ減ります(私だけではなくて、妻もいるので、私の不始末だけでは吹っ飛びませんが。。)。安いものではないでしょうか。 ************************************************************************* 6/15 最近、はやりのロード型の自転車を買ったのですが、自転車保険に入ってしまいました。対人対物型で、しめて、1000円。安全運転ですし、さすがにここで保険を使う事態になるとは思わないのですが、最近は自転車も危ないと言われているので、入ってしまいました。 本日もまだまだ締め切りに追われていて忙しいのですが、お客様が待っているし頑張りたいと思います。
最近買って読んだ本で、登山用具のブランドのモンベルの創業者の方が書いた本を読みました。「モンベル 7つの決断」。 私の山が好きなので、つい手に取ってしまいました。 この方は、会社を30年前に起こしてから7回大きな決断をしたそうです。こう書かれています。 私にとっての「決断」の定義とは、「将来を見据えて、あえて困難な道を選ぶこと」だと、問われて初めて気づかされた。 現状を踏まえて確実な結果が得られる道を選択することは当然として、時にはあえて常識的な軌道を超えて、一歩を踏み出す勇気が求められる。それによって見えてくる新たな世界や可能性に向かって歩き出す。それが私にとっての「決断」である。 思い返せば、これまでにそんな「決断」が7回あった。もしそれらの決断がなければ、今のモンベルが存在していないことは確かである。 最初の決断は、28歳、資金ゼロからの起業 2番目の決断は、創業3年目での海外市場へ 3番目の決断は、下請けではなく、自分たちのための仕事を。 パタゴニアとの決別 4番目の決断は、メーカーだけではなく、直営店の出店 など、成長の過程で、節目となるような決断をされています。 本当に何もない起業から、あれだけのブランドに育つのにはドラマがあるなと思ってしまいました。 ***************************************************************** 仕事で失敗をしてしまいました。気を引き締めて行きたいと思います。
独立して、自分が食べられるようになってから、次に来るのが人を採用するタイミングです。 私の場合は、2年経ったところで、10坪の少しきれいなオフィスに引越しして、簿記の1級を持っていた女性の方にフルタイムで来ていただきました。 人にフルタイムで来てもらうと、最低でも月に30万円はかかります。給料が基本給で20数万円だとして、交通費と社会保険もいれると、30万円になります。自分の貯金がやっと減らなくなったところで、月30万円の固定費が増えるわけです。パートで来ていただいたとしても、時給1200円で月100時間で12万円です。交通費、労働保険をいれて、15万円くらいが固定的なコストとなります。 ここに、一つの大きな階段があります。今までの、貯金を取り崩す生活に逆戻りです。 当たり前ではありますが、人は自分の給料を稼げるようになるまで時間がかかります。おそらく簿記の資格があっても未経験者なら6か月では足りません。1年は自分の給料を稼げるようにはなりません。独立すると必死なので、自分は仕事を覚えるのも必死ですが、スタッフはそうとは限りません。結構のんびりしてるし、遅刻して来たり、大事な時に風邪をひいたりします。 でも、それは乗り越えなくてはなりません。人に来ていただくことによって、ありあまるメリットがあります。少なくとも私の場合は結果的にすごくありました。 1人でなんでもやると忙しすぎるのです。自分の経理なんて後回しになるので、ファイリングなんかも超適当になります。見積もりなんていくらで出したかわかんなくなっちゃうし、請求書も出し忘れしょっちゅうです。とにかく、お客様にいただいた仕事を最優先でやるので、それで精一杯になってしまい、他の事が出来なくなってしまうのです。 メールも返事に5日かかるなんて、一生懸命やってるのに普通にあったりして、よくお客様に怒られました。 それが、自分のところの経理を人にやってもらうようになってから、見違えるようになりました。自分のところの収支はリアルタイムでわかるようになるし、請求書はきちんと出るし、コピーはちゃんととってもらえるし、銀行には行ってもらえるし、いいことずくめでした。 それともう一つはチェック体制ができたこと。それまでは、税理士の私が自分で申告書を作っていましたが、だれもこれを確認してくれる人がいませんでした。今は、スタッフが作った申告書を、私がチェックしています。つまり、作成とチェックの2段階のプロセスが可能になったのです。もちろん私も仕事が正確であるように一生懸命努力していましたが、ミスも色々ありました。現在の作成とチェックの2段階の体制にしてから、仕事のレベルが確かに上がったように感じています。 もちろん、一人親方という考え方があるのもわかります。でも私のおすすめは、やはり、どこかの段階でもう一人誰かに来てもらう事が良いと思います。私は人に来てもらって、自分の仕事の質が良くなったと思っています。 *************************************************** H27/5/4 GWで2日まえから妻の実家の大阪に来ています。今日は生駒山を越えて、奈良県側までジョギングしてきました。緑がきれいでとても気持ちが良かったです。
独立するのにどれくらいの貯金があればいいのでしょう? 結論から言うと、既に収入のめどがあるかどうかで違うのでしょうが、お客さんが全くないところからはじめるのであれば、出来れば2年分の生活費分の貯金があった方が良いと思います。 私の場合、会社員をやめて、無謀にもお客さんゼロの状況から始めました。しかも、勤めている間に営業活動はゼロでした。独立して、いきなり事務所を借りて、最初のお客さんが取れたのが、開業してから2か月目くらいで、月に8万円くらいのその会社の経理代行のような記帳代行の仕事でした。 次にお客さんが取れたのが、3か月目くらいで、1万5千円くらいの記帳代行の仕事でした。その次の仕事が月2万5千円くらいの仕事で、4か月目でした。 月の売上が30万円くらいになるのに10か月くらいかかったと思います。最初の年の売上が300万円くらいでした。段々、お客さん獲得のコツがわかってきた2年目もそんなに一気には増えず、年間の売上がおそらく600万円くらいでした。これでも経費が家賃を含めて月に15万円くらいはあったので、やっと貯金が減らなくなったのは、2年を過ぎたあたりからだったと思います。 これは以前に勤めていた会社が証券会社で、税理士業務と全く関係が無かったので、私の提供できた付加価値が少なく、差別化が出来る要因が少なかったこともあると思います。それに、特にコネとか人脈も全くなかったところからのスタートだったのも時間がかかった理由でしょう。 でも、私のようなケースは、おそらく、良くも悪くもなく、平均的な税理士としての起業のイメージだと思います。もっと付加価値の高いサービスを提供して、いきなり黒字になっちゃう方もいるでしょう。例えばずっと不動産業界にいたとか、前の職場でも企業再生をやっていたという場合には、独立しても前の職場での経験が生きるので、付加価値の高いサービスが提供できるでしょう。また、前職での業界との人脈もいきると思います。 でも、きっとそういうのは少数派なケースで全体のうちの10%とか20%くらいでしょう。大抵の人はゼロから始めていると思います。 だとすると、やっぱり軌道に乗るまでは2年くらいはかかるので、2年分の生活費の貯金は必要です。自分は大丈夫、営業もうまいと思っている方、その自信は大事です。でも、過信も禁物です。 既に何らかの業界にコネクションのある方、付加価値の高い売れる能力や経験がある方は、貯金なんかそんなになくても大丈夫です。でも、そういう方は前職でも既に評価されているはずだから、貯金もそれなりにあるかもしれないけど。 **************************************************
独立してもう11年たちます。 結論から言うと、事務所を最初を借りるのはもったいないので、必要ないと思います。 よく、事務所がないとお客がつかない、とか、自宅にいると仕事に集中できない、とか言って、最初から事務所を借りた方がいいと言うことを言う方も多いです。 私も、本に書いてあったこのアドバイスを真に受けて、独立した翌週には不動産屋さんにいって、事務所を借りました。赤坂で家賃は確か月8万3千円位だったと思うのですが、今考えてみるともったいないことをしたと思います。 もともと独立しようと思っていたので、仕事もやるき満々で、事務所をかりてバリバリ仕事をしようと思っていました。なので、事務所は「絶対必要!」と思っていました。でも最初の3か月は本当にやることが無く、ホームページを作るか、宣伝のビラをつくるか、床に寝転がって税金の本ばかり読んでいましたが、あれは自宅でも十分できました(笑)。 ただ、自宅にいると気分が変わらないので、外に出たくもなりますが、机貸しの事務所みたいので十分だったと思います。今は机一つだけのスペースだけを貸してくれるサービスが1-3万円であるのでそれで十分です。 今、私が勉強用に利用しているアークヒルズのアカデミーヒルズというのがあるのですが、これがとても快適です。月1万円でこんな感じです。 電源はあるし、Wifiはあるし、受付の方々も素晴らしいし、とても快適です。ほんと、これで十分です。というか最高です。私は今でも自分の事務所より、こっちのほうが好きなくらいです。 思い返してみるとですが、お客さんは事務所がなくても、少しずつ付いてくるので、事務所を借りるのはそれからでも十分だと思います。私の場合は半年から1年経ってから事務所を借りても十分間に合ったと思いますが、それで50万円から100万円は違いました。 開業したては、貯金を取り崩しながら軌道にのるまで頑張るというのが通常のコースだと思うので、よっぽど最初からお金がある人以外は、別に事務所なんて慌てる必要はないと思います。 ************************************************ 2015/5/1 2月の健康診断で衝撃の結果を受けてから、すこし真面目にダイエットを考える様にしました。 3月は忙しくてあまりできなかったのですが、4月から結構走るようにしています。体重が1.5Kgは落ちたように思います。こんな程度じゃ、もしかしたら水分が抜けただけかもしれませんが(笑)。以前は午後におやつをちょこちょこ切れ目なく食べていたのですが、これも自制しています。体調は結構いいように思います。
お給料の払い方には悩ましいものがあり、経営者はそれぞれ皆何らかの考え方を持っているのではないかと思います。 お給料は良いにこしたことはなく、多くの経営者はできることなら多く払ってあげたいと思っていると思います。社員が十分な給料をもらって、家族を養い、家のローンを払って、かつ、老後に備えて貯金が出来るなら、経営者も胸をはって自慢できるので最高です。でも、中小企業やいわゆるベンチャーと呼ばれるところで、そこまで給料を払えているところはむしろ少数派ではないでしょうか。逆に世の中には付加価値の低い仕事にも一定にニーズがありますし。 高いお給料を払う経営者が必ずしも良い経営者ではありません。払える金額には現在または将来の利益という限界がおのずとあります。また、その人が稼いでくるお金以上に払うのは、本末転倒です。基本は経営者は会社の利益を上げるために、人を雇用しています。 たまに利益がそれほどないのに人がいっぱいいる会社がたまにあります。利益が上がらないのに人数を増やすのは、経営者のやっちゃいけない最大の失敗の一つかも知れません。もしかしたら、社長は自分の会社を大きく見せるために、見栄で人を多めに雇っているだけかも知れません。見栄で大きい事務所を借りるのとやってることは一緒です。 これは、結局最後は、誰も幸せにならないので、むしろマイナスです。長く続かないし、続けられないので、どこかで必ず破たんがやってきます。そして、社員は今まで、給料があったことに感謝するなんてことはもちろんなく、会社に不満をもち、経営者は社員が思ったより働いてくれなかったと、社員をうらみます。人件費として消えた何千万とか数億円の多額のお金は戻ってきませんし、社員もそこで、だらだら長くいてしまうと、辞め時を逃して転職しずらくなってしまいます。 私は、小さい会社は成果給の割合を多くした給与体系が良いのではないかと思います。人間は、私も含めて怠け者なので、給与が一定だったら、沢山働くモチベーションがあがらず、結局は、パフォーマンスが下がります。 社長が社員のパフォーマンスが低いといっていちいちお尻を叩くのは、叩く方も疲れます。お互い大人ですし、言われる方もいい気持ちがしません。成果給の割合を高くすれば、お尻を叩く必要はありません。 また、日本では労働者を解雇するのは非常にハードルが高くなっています。成果給の割合を高くすると、仕事が減ると成果給の部分の給与が下がるので、解雇をせずとも一定の調整弁にはなります。 結局、たくさんお給料を払うためには、たくさん働いて会社のために稼いでもらうしかありません。そして付加価値の高い仕事を持ってくるのは大部分が社長の仕事です。それが大変なんですけどね。 *************************************************************************************** 昨日は宇都宮まで日帰りの出張に行ってきました。宇都宮までは新幹線で45分。通勤している方も結構いらっしゃるようです。東京で家を買うと5千万くらいはすると思いますが、宇都宮なら2500万円くらいだそうです。自然もきれいだし、いいですよね。
細田高広さんと「未来は言葉で作られる・突破する1行の戦略」をという本を読みました。 細田さんは、 ぼやけた未来像を思い描いている会社の企業広告は、やはりぼやけてしまいます。 と書いています。 この本で取り上げられているフレーズですが、色々あります。 10年以内に、人類を月に送り込む(ジョン・F・ケネディ) 世界はひとつの教室になる(サルマン・カーン) ポケットに入るラジオをつくれ(「トランジスタ・ラジオ」井深大・盛田昭夫) すべての書籍を、60秒以内に手に入るようにする。(「キンドル」アマゾン) 1000曲をポケットに(「iPod」アップル) 無印良品 どの一行も有名な会社や商品、プロジェクトに関するものですよね。 別の見方をすると、これらはもともとのコンセプトや商品が良かったから、ワン・フレーズがかっこ良く見えるだけではないかとも思えます。でも、「10年以内に月」、「ポケットにはいるラジオを作れ」など、ゴールの設定の仕方が明確で、何をしたいのかが明確ですね。 やっぱりこういうのも大事なんでしょうか?私も色々頑張りたいとは思いつつ、日々の仕事やルーティンに時間の大半を使ってしまい、思ってるほどには勉強や未来のことに時間を使えていません。一つには時間の使い方が上手じゃないというのもあるのでしょう。日常に忙しく、思考がそこまで足りていないのが、いけないのでしょうね。 自分の仕事のゴールやコンセプトをワンフレーズで表現できるというのは素晴らしいことだと思います。日常の仕事だけに埋没していないということですよね。それで、かつ、日々の仕事をきちんとこなして、日々の糧もきちんと稼げてたら素晴らしいと思います。でも、そんなのスーパーマンに思えてしまいます。世の中、それが出来ている人も結構いると思うのですが、それが出来る様になるのは、結構な努力が必要ですね。 ****************************************************** 今日(H27/4/29)はGWの初日で天気も良いのですが、午前中、自習室で刑法の勉強しています。半年前にやったことなどすっかり忘れてしまっています。でも勉強は楽しいです。