会計帳簿にも、「美しい」会計帳簿と「美しくない」会計帳簿と言うのがあります。もしくは、「汚い」会計帳簿というのがあります。 汚い会計帳簿は、間違えが多くて、会計帳簿を見てもその当時に何が起きたのかよくわかりません。取引の入力の仕方も、一貫していません。複数の関連がある取引だったら、本来は振替伝票を使って、複数の取引を一つのまとまりにしておくとわかりやすいのですが、そういう事も出来てません。 美しい会計帳簿は、取引が整然と記録されていて、昔の取引がそれを見るとよみがえって来ます。昔、どういう取引を行っていたのか、今はどういう取引を行っていたのかが、よくわかります。頼りになるので、よく、人にあの時のあの取引どうなってたんだっけ?などと聞かれます。 そんな、帳簿を提供できる会計アウトソーシングの会社は素敵だと思います。 今作っているのは、あくまで一つの機能ですが、画像データアップロードして仕訳と画像をリンクすることの出来る会計システムです。領収書などを画像で保存して、仕訳の上にマウスをあてると、画面に領収書の写真が出てくるシステムです。 これだと、仕訳からこの取引何だっけなんて見てる時に、マウスをあてるだけで領収書や契約書が出てくるので、直感的でいいのではないかと思っています。
Month: August 2016
最近ですが、お金を無駄に使うことは時間を捨てることとだと自分の中で腑に落ちました。今更な感じではありますが。。 不動産所得などの不労所得がない限り、普通は働かないとお金を稼ぐことができません。つまり、お金を使うということは、その時間だけ余計に働く必要があるということです。不動産所得だって結構な労働だという人もいると思います。 最近もいい車が欲しいなと思っていたのですが、例えば500万円の車を買うとその分は余計に働く必要があります。車を買うことによって自分の人生の時間が少なくなって、プライベートに使える時間が減ってしまいます。それでは、本末転倒ではないかというような気がしたのです。それだったら今乗っている車でもいいじゃないかと。高い車と今乗っている車と機能はあまり変わりません。いや、いい車は色々機能も性能も違うと思うのですが、多分、車から得られる満足感は、今の使い方をしている限りほとんど変わらないように思うのです。 近頃、色々な方のブログや本を読むと、お金を無理に稼いで沢山使うライフスタイルではなくて、もっと、自分の時間や生き方を大事にしようという生き方をされている方が増えているような気がします。それも、若い世代の方に増えているような気がします。 (例えばこうゆう方の本とか) もちろんお金は大事で、そのことをないがしろにするつもりは全くありません。お金を自分で稼いでいるから、精神的にも安定していられるし、自分の生活にある程度の自由があることも身にしみて分かっていると思います。家族もいるので、子供の進学などの色々な機会を提供する事が出来るためにも、親族の病気になったり介護が必要になった時などの為にもお金はやっぱり必要です。 言わんとしているのは、お金は時間を使って得るものなので、いい車などにお金を使うというのは、そういうお金を使っても全然余裕がある方はいいとして、そうでない場合は、仕事をする時間と引き換えに買っているものなので、自分はそのために働いているのかどうかをよく考えたほうが良いなという事です。
賛否両論あると思いますが、獄中の無期懲役囚の方が実際の高校生・中学生に書いた手紙をまとめた本で、私は結構面白かったです。 この本の中の抜粋ですが、 「地道に続けていると、ある日、急にパーッとわかる時、成長したなと感じる時が来ます。続ければ、結果はついてきます。」 「問題を解き続けてください。続けなくてはいけませんよ。ごく一部の天才をのぞいて そうした地味な努力をした人だけが、物事を成し遂げているのです。」 「いくら頭が良くても、すぐに投げ出す人、ムラのある人、何かとやり遂げたという成功体験のない人は、自分の能力を有効に使うことが出来ません。結果として自分で考えているよりもつまらない人生で終わってしまうことが多いと思ってください。人間の業績や成果は、頭のいい悪いよりは、どのように取り組み続けたかと言うことで決まります!成功の秘訣は、決して派手な事ではなく、地味な事です。」 なかなか耳の痛い話です。私も色んなことを中途半端で終わらせているので、自分に甘いし、地道な継続ができていないなあと思います。 ただ良いなと思った言葉が、 「人間にとって大切なのはIQの高さより、勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心だと思っています。この3つを貫けば、必ずあきらめないで続ける力、そして続ける習慣が身につきます」 とありました。自分は決して勤勉でも真面目でも人にいえる様なレベルではありませんが、大切なのはIQの高さではなくて、続ける習慣と言っているところは、自分でもいいなと思いました。 この方は、色々他にも本を書いているようなので、他にも読んでみたいと思います。
ブログを書こうとすると、頭の普段とは違うところを使うような気がします。日常生活では、どちらかと言うと外部の刺激に対して反応するような、いわば受け身の頭の使い方をしていることが多いと思うのですが、ブログを書こうとすると頭の中から何かをひねり出さなくては書けないというか、何というか。。結構、積極的に自分の頭を使うような気がします。自分と格闘して考えをまとめて文字にしていくことは大変なのですが、そこが、ブログを書くことの一つの面白さだと感じています。 そんな理由で、仕事でもブログを書くと、自分の考えがまとまるという大きなメリットがあります。逆を言うとそこを見せることが、オウンドメディアで自分を出して宣伝することのポイントでもあります。 人は誰かと話をする時に、相手が何をしゃべるか、どのような考え方を持っているか、意識的にも無意識的にも色々とジャッジしています。それはブログを読む時も同じで、書く側もそれを意識して書く必要があります。「何を」書いているか、もあるのですが、「どのように」書いているか、どんな語彙を用いているか、語調はきついのかやさしいのか、色々なところを無意識のうちに感じています。 友達関係や恋愛関係、色々な信頼関係がその人の行動や言葉をみて形成されていくように、仕事での信頼関係もその人の振る舞いや言葉をみて形成される部分があるように思います。仕事の人間関係で一番重要なのは、もちろん、どのような仕事をするか(もしくは、したか)というような実績とか仕事の内容の部分であると思うのですが、その人となりは、少なからず長期的な人間関係に影響を与えるように思います。 そういう意味で、ブログは文章ですから、書いているとその人の考え方や性格が色々とにじみ出てしまいます。ブログはその人を判断する情報が文章のそこかしこに埋まっています。毎日書いているブログだったりすると、隠そうとしても隠しきれるものではありません。プロの専門職を探している人は、仕事を依頼する前にその人のブログをチェックして、その方との相性を判断するのもいいと思います。逆をいうと、プロの専門職はブログを書いて自分を宣伝するのはいいと思うのですが、自分の個性や考え方を出すことの良さの他に、お行儀よく振る舞う(behaveする)ことも大事だなと思います。 毎日暑いですね。
Tokumei Kumiai (or TK for short) is a popular structure as an investment vehicle among foreign investors. The direct translation of TK is “anonymous partnership”. It consists of Principal and investor-partner(s). All the assets and the liabilities directly belong to Principal. Investor-partners do hold any rights to its business assets nor take responsibility to its … Read More “Tokumei Kumiak – TK” »
開業税理士なら誰でも陥りがちな戦略ミスがあります。その一つは、個人の税理士事務所で必要以上に大きくしてしまうということです。税理士事務所は大手もしくは中堅を除いて大きくしすぎない方がいいのです。 独立したての時は、いつか自分の事務所を10人規模にしてやろうとか、30人くらいまでならいけるかなとか、結構目標を高く掲げるのが普通の人だと思います。目標を高く掲げるのは、自分の目線が高いということでもあるし、目標が高めの方が自分に負荷がかかるので、独立後の成長が速くなり、良いことではあると思います。 問題は、税理士業の場合、もしかしたら弁護士などの他の士業も同じような性質があると思うのですが、スケールすることによるメリットが、よくよく考えると「利用する側」から見てあまりないのです。税理士は一人一人お客様に対して、個別の状況を見て、サービスを提供します。つまりお客様も税理士を選ぶ際に、この税理士はどういうところが強いのかなど、いろいろ個性を見て選んでいるということです。一人一人の税理士が見れる件数には限界があるため、お客様の数が増えるとその分だけ人数を増やしていく必要があります。 ここがスケールしようとしている当人からは結構見落としがちな所なのですが、人数が増えていくと、それに伴い、事務所の個性が減っていきます。良い意味での偏りがなくなっていくのです。 税理士も、たくさんの競合相手がいる市場で競争しています。特徴とか売りがないと価格競争に巻き込まれてしまいます。価格競争に巻き込まれると、忙しいばかりで儲からないという状況に陥ってしまいます。 スタッフが増えると、その人達のお給料を稼がなくてはいけなくなるので、仕事を見つけて来なくてはならなくなります。10人分のお給料というのは、かなりの重圧です。本人が無意識だったとしても、やはり仕事をとって来なくてはというプレッシャーになっている事が多いと思います。 本来は自分の増えた仕事を手伝ってもらって楽にするために人を増やしたのに、逆にその人達の仕事を維持するために、特に尖っていない普通の仕事を受けるという悪循環になってしまいます。例えば、値段がそれほど良くなくても、帳簿の出来があまり良くない仕事も断りきれずに受けてしまったりした経験は皆さんはないでしょうか。 私の事務所の例ですが、最近まで結構何でも来る仕事は受けてきました。そしてその仕事をきちんと回すために人を増やしてきました。それで、この数年は忙しすぎて週末もずっと仕事をしていたり、手が回りきらなかったりで自分が苦しい状況になって苦しい状況になっていました。ミスもありました。 根本の所には、事業は成長しなくてはいけない、事務所を拡大しなくてはいけないという自分の中で一つの思い込みが原因になっていたと思います。 この問題の一つの解答ですが、誰もが考える100メートル走(例えがわかりづらければ、ピアノやバイオリンとか人気のある楽器)で一番を目指すのではなくて、あくまで、自分にとって勝ち目のある、例えば400メートルハードル走(この場合は、ボンゴとか?失礼!)のような他の種目に重点をピボットして(これを見つけるのが一番大変で、目を皿のようにして世の中や身の回りを見ていなくてはならないと思うのですが)、自分の向き不向を活かした利益率の高い仕事を適正サイズでやるのが良いのではないかと思いました。
以前に、人は毎日続けることによって、思ってもみなかったすごい所まで行けると書きました。これはこれで真実であると思うのですが、別の絶対に必要な視点もあります(汗)。それは、自分の内面や適性を見つめたうえで、その道で良いかを時々判断すると言うことです。 例えば、昨日書いた例ですが、100メートル走は相当に競争の激烈な世界で、もし自分が陸上でオリンピックにいってメダルをとりたいのならと考えて、400メートルハードルを選択した方がいます。もし、その方の目的が100メートル走を走ること自体にあるのなら、そのまま100メートル走を続ければよかったのでしょうが、もし目的が、陸上でオリンピックにでて活躍することにあったのなら、100メートル走をやめて400メートルハードルを選択を選択したことはまさに正解だったのでしょう。その方とは為末大さんですが、実際にオリンピックで400メートルハードルでメダルをとって活躍されたました。 人は同じことを継続することを良いこととしがちですが、いつまでも続けても結果が出なさそうなダメな場合もあります。ダメかどうかはある程度やれば自分が一番わかっているのではないかと思います。 その時に、自分が今まで続けてきたことをダラダラ続けるかどうか、それとももっと自分を活かせそうな他の道を選びなおすかどうか。そういう判断を出来るかどうかが、結構その人の、いわゆるストリートスマートと言われるような現実的な頭の良さではないかと思うのです。 自分の好きな事や、「夢」にこだわりすぎると現実が見えなくなってきます。それよりは「現実」の中で、自分のしたい事をどう実現していくのかの方が大事です。独立して自分の事業を大きくするのが「夢」だったとしても、それが出来る人は多くはないと思います。 多くの場合、どこかで何らかの壁にぶつかります。売上が伸びないとか、思ったように人が動いてくれないとか、色々あります。それで、その後、そのまま継続して頑張るのもいいのですが、もしかしたらその少し横にまた違ったやり方があるのかも知れません。 事業に限らず何らかの成果を出した方の本などを読むと、みんな失敗しています。そして、その時にまた違うことをするのです。今やっていることが苦しくなってきたら、一つのやり方に固執しないで、すこし方向を変えてみるのも面白いのではないかと思いました。
税理士と言う税務・会計のプロフェッショナルにとって、仕事の分野はとても多くある。記帳代行もあれば、給与計算もある。相続や不動産に特化した人もいれば、国際税務や語学を活かした分野に進んだ人もいる。 陸上選手が、100メートル走だけでなく、400メートルハードルという選択肢があるように、税理士にとっても生き残る道は沢山ある。 100メートル走はとても競争の激しいところで、ほとんどの人が努力だけで日の当たる場所に出られることはない。どんなに毎日努力しても、ほとんどの場合ダメなものはだめだ。持って生まれた肉体的な能力があまりに違う場合、努力だけではいかんともしがたいことがあるのだ。 その場合に、人は自分を責めてしまったりすることが往々にしてあるが、自分の努力不足が原因ではないことが、もっと言えば、努力してもどうにもならないことが世の中には多いのだ。 私は、このようなスポーツや芸術のような華麗な才能が苛烈な競争をする世界と違い、ビジネスの世界ではほとんどの事は、努力で何とかなると思っています。でも、無理なゲームは早めに見切ってやめないと、仕事で人生に疲れてしまいます。 その最たるものが、高い家賃と人件費でしょうか。そしてそれらを賄うための給与計算や記帳代行の仕事は、自分を苦しくするだけです。もし仕事を拡大しようとしてそのようなループに入ってしまったら、周りの人に迷惑をかけないように状況を見ながら徐々に撤退していくとしても、早くそう言うループからは抜けなくてはいけないと思います。 では、自分が幸せに働くことのできる分野をどのように見つけるか。やはり、周囲を良く観察しながら、人が少ない専門性のあるところかニッチな所に生きるのが良いのでしょうか。100メートル競走ではなく、400メートルハードルを選択するように。
小規模企業で人を採用すると、誰もが給料の支払い方に悩みます。いったいお給料とはどのように決めるのが正しいのでしょうか?何か、とりあえずこの法則に従っておけば大きくは外さないというような、経営学の教科書にかいてあるような、セオリーのようなものはあるのでしょうか。 もらう側も、自分のお給料がいつも十分であると感じていると言うことは少ないと思います。自分はこんなに働いているのに何でお給料がこれしかないんだろうと思うことは良くあります。私も勤めているときによくありました。給料が上がるか下がるかは交渉のやり方によるところが多いんじゃないかなーとか想像しちゃったりして、なにか公平に決まっていないんじゃないかと思っていました。もしくは、上手く交渉すればお給料は上がるんじゃないかなとか。 払う側はどう思っているかというと、やはり給料の金額についてはいつも悩んで(?)いると思います。悩むと言うと大げさですが、やはり、この人に対する給料は高すぎるのではなかろうかとか、安すぎると思っていないかなとか、色々思案してしまうところではあります。 給料は安すぎるのは良くないのは事実です。そもそもビジネスの社会では他人同士の関係が前提です。お互いにメリットを提供しあえなければ成り立ちません。お給料が安ければ安いほど良いというのは、自己中心的で子供っぽい考え方です。安ければ安いほど良いというのは、相手の犠牲のもとに自分が得をしようという考え方ですから、長続きしないのは言うまでもありません。 逆もまたしかりで、もらう側から見てお給料が高ければ高ければ良いというのも長続きしません。払う側のメリットがなければ長続きしないからです。 そして、雇用と言うのは不思議なもので、簡単に代替できる経営資源ではありません。長く働いてくれればくれるほど、かゆい所に手が届くようになってきます。売り上げなどのように数値では簡単に測定できないけれども貢献してくれている部分が増えてきます。 また、働く側も長く働けば職場環境にも慣れるし、持ち運びが可能でないそれぞれの職場や会社固有のお客様のくせや仕事のやり方などの個別の場に属する情報もわかってきます。なので長く働くほど、コツもわかって効率も上がります。 つまり、上手く状況をマッチさせてお互いがメリットになるように給与システムをデザインして、長く働けるようにすることがお互いのメリットになるのです。 採用するときにその人の能力を面接だけで見極めるのは、普通は無理なので最初から高い給料をつけることはリスクが高いです。しかし、最初に提示する給料が低いと応募自体が少ないか、自己評価の低い人しか来なくなってしまいます。 つまり、募集時に提示する給与は世間並みにしておいて(これは求人誌や求人サイトを見るとわかります。)、あとは、出来るだけインセンティブの部分を大きくするのが良いと思います。インセンティブの部分を大きくすれば、自動的に給与が低すぎることも、高すぎることも調整できるし、一定の基準で全員にそれを適用すれば、不公平な感じも無くなると思います。
決算業務をマニュアル化できるかどうかということは、税理士業務をマニュアル化出来るかどうかと言う問いでもあります。一口に税理士と言っても、もちろん本当に色々な方がいて千差万別な仕事をしているので、とてもではありませんが税理士業務のすべてをマニュアル化出来るものではありません。 それでも、例えば私の事務所の主力業務である小粒法人クライアントの記帳と決算業務をマニュアル化できるかといえば、ある程度は出来るのではないかと思います。 マニュアル化できると何が嬉しいかと言うと、仕事の質をきちんと一定のレベルでキープすることが出来ます。マニュアルがないと毎回、口で説明するのですが、これだと、説明したことを本人がきちんとノートに取ってくれれば良いのですが、説明のどの部分をノートに取るかと言うことは、まったく本人任せになってしまいます。これだとどこが重要かの判断が本人の主観的な判断になってしまうので、危険です。 仕事は結構細かいところまで正確性が要求されますが、マニュアルに書いてあると、それぞれ個々人が一々上司に細かいことまで聞かなくて良くなるので、本人にとっても仕事がやりやすくなると思います。 私たちの事務所には英語がネイティブのスタッフが2名いますが、この方たちはUSCPAを持っていたりして、会計についてはそれなりに十分な知識を持っています。なので、費用にするか固定資産にするかの判断や、評価損の計上を検討すべき場面なのかは十分に理解していると思います。むしろ、最近の会計の流れについては私よりよっぽど詳しいかも知れません(汗)。。また、英語がネイティブのクライアントだったら、意思の疎通もスムーズなので、私が直接やるよりよっぽど良かったりします。 それでも、それで十分かというとそうではありません。日本のお客様にプロの税務・会計サービスを提供している以上、日本の税法の知識は欠かせません。 こう言うときに、マニュアルやチェックリストが役に立つのです。知らないと漏れやすい項目をちゃんと網羅して、事前にチェックしてくれます。仕事のレベルを一定レベルにキープしてくれるのです。ちなみに私共の決算用のチェックリストは4ページあります。会計について1ページ、消費税が約1ページ、法人税関係で約2ページあります。これ以上あると、ちょっと多すぎで無駄な項目が増えてしまうように思います。 私の事務所だけでなく、このブログを読んでくださる税理士の方や士業の方、独立して少人数でビジネスを回している方で、スタッフに毎回同じような初歩的な質問をされてイライラしてしまったりする人は、もしかしたらマニュアルがないことを(もしくはマニュアルが十分でないことを)疑うべきかもしれません。 私は、マニュアルの整備で事務所の仕事の質が随分安定したなと思ったので、きっと皆様にも使えるのではないかと思います。もうやってる方がほとんどかも知れませんが、そうでない場合はお勧めです。最初に作る時は時間がかかりますが、小さく初めて徐々に、内容を加えて改良していけば、心理的なハードルもそれほど大きくはないと思います。 他方で、たとえUSCPAを持っていたとしても、日本の税法ががわからないと有効なアドバイスができにくいというのもあります。法人税における役員賞与の規定や、過小資本税制における利子の損金不算入の規定など、会計の知識だけではやはり物足りない。決算をやりつつ内容を確認して、税務的なアドバイスを提供するようなことはちょっと出来ないでしょう。