事業計画はまずたてることが重要。次に実際に使い方を学ぶ必要があるようです。

経営計画を少しずつ作ろうと思っています。

事務所を少しずつ成長させようと思っているのですが、その時に計画を立てるのが良さそうかもと思ったのです。

計画を作ろうとすると、どんな事務所にしたいかを明らかにしなければいけません。例えば、3年後にはどれくらいの規模の事務所になっていたいのか、売り上げはどれくらいか、人数は何人くらいでしょうか。どんな商品を提供していきたいのか。今は日本語のお客様が25パーセントくらい、英語のお客様もしくは外資系で75パーセントくらいの割合です。仕事内容も、記帳代行、給与計算、法人税・消費税と個人の税務申告がメインです。

さらにその3年後の6年後には、どのくらいの規模にしたいのか。専門性や提供できる商品をどうしたいのか。

スタッフの皆様の待遇を上げるためにも生産性を上げることが必要です。継続的にやるトレーニングの計画も必要です。
65歳になっても70歳になっても働けるように、仕組みを作る必要があります。退職金も積み立てるようにしなくてはなりません。

待遇を上げるためにも、事務所として成長するためにも売上げを増やしていく必要があります。売上を増やすためには営業力と商品力を強くすることが必要です。

営業力を強くするにはどうしたらいいのか。自分が出来る範囲で、実際問題なにが出来るのか。毎日の行動は何をしたらいいのか。

小さな事務所ではありますが経営計画を作ることによって、どんな事務所にしたいのか、何をしなくてはいけないかが段々と明確になってきます。そうすると毎日何をしないといけないかが具体的になってきます。

毎日やろうと思った行動と成果の関係には思ったような、つながりがないかも知れません。その場合には、行動計画を見直さなくてはいけないかも知れません。

社会人になって25年くらいが経ちますが、人生の成功・失敗はそれぞれの能力と言うよりは、計画があったか無かったかが大きく作用している様に思います。日々の出来事の反応だけして時間を過ごすのではなく、自分が思う中長期の計画を心の中にもって、もしくは紙に書いて、コツコツやっている人が最後に自分の夢を実現しているように思えます。お客様の商売で成長しているところは例外なく、中期の計画と予算を立てて実際の結果と比較しているように見えます。

これが使い方というところでしょうか。いわゆるPlan-Do-check-Action。これが実際にはないがしろになってしまうんですよね。特に、CheckからActionにかけて。予定と実際をチェックして、次の行動に反映させるというのは、定期的にやらなくてはいけないのでしょうが、これがなかなかめんどくさい。ここで多くの人がせっかくたてた計画をうやむやにしてしまうのですよね。

計画を立てて、日々の行動を律することが、長期でみるととても重要だと実感しているところです。

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本日数か月ぶりに千葉駅に来ています。駅の工事が終わってすっかりきれいになってしまいました。

読書感想「社員100人までの会社の社長の仕事」

日本でも有数の独立系会計事務所を経営している古田土先生の中小企業経営の本です。彼の事務所は現在社員数で100人超、売上でも15億円を超えているそうです。会計事務所で一代でここまで成長したこの規模は驚異的です。独立開業した税理士の100人に1人はおろか1000人もこんな大きな会計事務所になっているところはないのではないかと思います。

会計事務所に限らず(むしろ会計事務所は恵まれている方だと思いますが)、会社を10人の規模にするのでさえ並みの事ではありません。別に大きくすることが良いことだと言っているのではなく、規模を目指す・目指さないはそれぞれの事業の持つ特性や、個人の働き方やライフスタイルに対する考え方にもよると思います。どういう起業形態をとるかは、個人の価値観の問題でもあります。それでも、もし規模を目指す場合に、会社が10人の規模になり、その人たちの生活の糧となる価値を創造し続けるというのは、大変なことだと思うのです。

3人の会社

1人の会社が3人の会社になるのも、それなりに大変です。一人だけでも食べていくのは大変なのですから、3人分の仕事をとってくるのは、相当の努力と才能がないと出来ないことではないかと思います。

最初はどこも1人から始めます。1人の会社が3人の会社になるのは、大変ではありますが、それなりによくあります。社長やそのパートナーなどの能力や営業で仕事してほしい思う人や会社がいるのです。社長は自分の才能や能力を商品にして仕事を採ってきて、自分で自ら仕事をこなしているのですが、段々仕事が増えてきて忙しくなり、手が足りなくなってくると、そこでアシスタント的な人を雇ったりします。

多分その業界で平均して5人の中では1番くらいの力がないとできません。偏差値でいうところの60くらい(適当です)の位置でしょうか。小さなコンサルティング会社や会計事務所だったとして、他の競合と比べても能力的に十分に良いと言えるくらいの力が必要でしょう。

10人の会社

3人が10人になるのは、今度はさらに別の意味で大変です。10人分の仕事があるという事は、社長の個人的な能力を離れた、それなりに差別化された商品がないとできません。個人の力だけでここまで来るのはちょっと無理です。一緒に働くメンバーの力が必要です。でも、この段階では、まだ社長の個人プレーに近いです。ここからさらに成長するには、私の見てきた範囲では、右腕となってくれるような人が絶対に必要のようです。社内でのトレーニングも必要になってくるでしょう。

30人の会社

これがさらに10人から30人になるという事は相当なことです。30人の会社というのは、業界でも名前が十分知られています。ニッチな業界であっても3番とか4番手くらいのサイズ感があり名前が知られている、というのが、実際のお客様を見てきた私の実感です。

粗利の規模でも3億円はある会社という事ですから、それなりのサイズです。仕事の量は到底社長一人の力で仕事をさばけるレベルではありませんから、商品が差別化されていて、会社が組織だって動いているという事でもあります。

また、この規模ですと、ナンバー2の存在が必ずあると思います。

るという事は、商品のに魅力があるという事はどういう事かと言うと、別の言葉でいうと差別化されている商品があるという事です。真似をするのが個人の力では

「社員第一主義」と経営計画書

この本では、小さな会社では社長は「社員第一主義」、社員の幸せを第一に考えるべきと言っています。そして、そのツールが「経営計画書」だと言っています。なんといっても、この話がすごいのは、実証済みだという事です。開業から33年、毎年増収増益だそうです。

実証済みの話ですから、もっと話をきいて、私も実際にやって見たいと思ってしまいました。

仕事を絞ることの難しさ

私たちのような小さな事務所で、ただ忙しいだけでずっとバタバタした状況を続けている状態を「貧乏暇なし」と言ったりします。貧乏ひまなしから抜け出すには何らかの差別化、つまり、何かの分野において一番になることが必要です。どんな分野でも一番になるのは大変ですからいくつもできるはずはなく、対象をぐっと絞る必要があります。二兎を追って両方の分野でトップ級の実力を身に着けるのは簡単ではないです。あっさり、一つの分野に絞ってしまう事が早道でしょう。

「小さな会社の稼ぐ技術」では、大手と違う事をやる「差別化」を強調しています。そして、その商品もしくはサービスで小さな1位をを目指すこと、あれこれやらないで1点に集中することを強調しています。しかし、これが難しいのです。私の事務所の場合は、まず、英語というのが前面に出ています。ネイティブのスピーカーも2人いますから、英語でサービスを普通に提供できるという点では、この広い東京でもそんなに悪くはないかも知れません。

でもその他にどんな専門性があるかときかれると、即答できないものがあります。色々やっているのですがどれもちょっと中途半端な気はします。いま、力を入れているのは事業承継などの法律と税法の知識をフルに使う分野です。もう一つは、システムを使ってお客様の記帳を楽にして美しい帳簿を提供しようとするサービスです。それぞれ大事なことではあるのですが、なかなか両方を極めていこうとすると難しい。

ばっさりと一つを切り捨ててしまうくらいの思い切りが必要なのでしょうが、それもなかなか難しいです。

特定役員退職金を忘れていた話

お客様の退職所得の源泉徴収票の源泉税の金額を確認していたのですが、どうも合いません。みると「特定」の文字がありました。

これは何のことかと思ってネットで調べると、特定役員退職金の話が載っていました。そう、役員の期間が5年より短い場合には、退職所得の計算上で年数かける40万円を引いたあとの金額を2分の1にできないのでした。そう言えば前に本で読んだことがありましたが、すっかり頭の中から抜け落ちていました。

税法は毎年変わるので、ちゃんと勉強をしておかないと置いていかれるのはもちろんなのですが、新しい知識もちゃんと何回か繰り返しておかないと記憶に定着しないのです。繰り返しインプットしない情報は、海馬くんが必要ない情報だと判断してポイしてしまうんですよね。ちゃんと知識をアップデートしたつもりでも一回読んだだけではダメです。脳みその中になる海馬という存在が、一回くらいでは重要な情報だと判断してくれないのだそうです。人間の脳の仕組みは面白いですね。

事務所で所得税の受験をされたことのある方にきくと、税理士試験では重要分野で結構細かく覚えなくてはいけない分野なのだそうです。こういう時に事務所に勉強した方、勉強している方がいることをとてもありがたく思います。一人一人は頑張っているつもりでも、人間1人の能力には限界があります。他のことも勉強したいと思いますし、家族やプライベートのことも大事にしたいと思います。そういう一人一人が自分の人生を持てるようにしつつ、仕事では協力しあうことで高いパフォーマンスを狙えるのが、複数人でやっている場合の恩恵の一つでしょうか。

こういう地味な知識のアップデートも重要なのだと再認識した1日でした。