Herokuと言うのは、今はやりのPaaS(Platform as a Service)です。ユーザーはサーバーなどのハードを買わなくてもよいので、小さなWebサービスから始めて、需要があるようだったらスケールしようと思っている人にはピッタリです。しかも、最初は無料から始められます。 似ているものでは、AmazonのAWSやMicrosoftのAzure、さくらクラウドがあります。 15分で始められるなんて雑誌の記事もあったりしましたが、実際にはなかなか大変で、それだけではちょっと無理です。私はそもそもRuby自体の経験が10時間くらいしか無かったので、Herokuを始めるにあたってはITの色々な分野の知識が必要で結構大変でした。 今年の夏休みに子供の宿題を手伝って3極モーターを作った時に、最初には思ってもいなかった課題が次々と出てきて、それを一つずつ潰していく感覚にすごく近いと感じました。モーターの外側用に買ってきたケースが大きすぎたりとか、電流を通すとばねが熱くなりすぎるので、結局アルミホイルでやるのが一番よかったとか、実際に手を動かしてみないとわからないことが多いのです。 ビジネスをやる時なんかとも同じで、最初は何とかなると思っていたのが、実際にやってみると色々な課題が次々と出てきて、これを一つずつ解決していくのとも似ている気がしました。考えてみれば、新しいことに挑戦する時は何でも最初から上手く行くはずがないので、問題にぶつかるのは当たり前ですよね。 一番大変なのは、Gitでアプリをアップロードしなくてはいけないところと、Ruby on Railsの開発環境でデフォルトのSqliteだとHerokuの側で拒否されてしまってアップ出来なかったところでしょうか。 (ここはGitの導入の過程でエラーが出た画面) 私は、一人でシステムを開発していることもあり、バージョン管理システムは、最近はさぼって使っていませんでした。バックアップのハードディスクにコピーをとって、はい終わりでした。 Gitは前からやりたいと思っていたのですが、いい機会でした。こつは、プロジェクト単位で管理してアップする必要があるので、そのフォルダに移動してからコミットすることでしょう。 もう一つ、ruby on rails で新しいプロジェクトを作成するときに、デフォルトがsqliteなので、一度作ってしまったものを後からPostgres用に修正するのは大変です。最初から > rails new projectname -d postgresql として、postgresql用のプロジェクトとして作ってしまうと、問題なくアップロードできました。 結論を言うと、様々なオープンソースの技術を使うので、色んな所に落とし穴がありとても大変でした。Herokuにアップするまでに、GitやPostgresql、Ruby、新しいエディタの使い方などの色々な分野の沢山の知識が必要になるので、最初はハードルが高いです。 でも、一度わかってしまうと、まあ次からは何とかなるように思います。結構大変でしたが、満足感は得られます。特にコマンドを1行入力して、すべてがパーーっと通ってしまうときは快感です。 最初は無料でありながら安定した環境であるのがありがたいです。スモールスタートで色々作りたい方には良いのではないかと思います。
タイトルが大きすぎました。あくまで、個人的にどうやったら語学が少しは出来る様になるかと言う経験談のようなものです。 語学の習得には時間がかかります。時間はかかりますが、それに見合う以上の価値があるように思います。私はどれくらい語学の習得に時間をかけてきたかというと、大学を卒業するまでの学校の勉強を前提にして、さらに社会人になってから、平均して毎日1時間、それを5年くらいは継続してやってきたように思います。外資系に居た時ですが、途中から上司がネイティブスピーカーで、かつ、日本語が出来ない方だったので、結構一生懸命やりました。この時が一番英語をやったのですが、1日1時間 x 365日 x 5年で約2000時間くらいはやりました。学生の時からの時間を入れるときっとその倍の4000時間くらいは使っていることになるのでしょう。随分使ったなとは思いますが、でも、もとは余裕で取れています。語学に限らず勉強は、ちゃんと自分に返ってくるように思います。 語学ができるとコミュニケーションをとれる人の範囲が広がるので、世界が広がります。別に出来なくても日常生活には問題ないのですが、できると人生が広がりますよね。 最近ですが、昔やっていたスペイン語の練習を復活させました。 私が語学(英語)をマスターするためにやって来た方法は、シャドーイングと言う方法です。知っている方も多いと思うのですが、シャドーイングと言うのは、CDなどに入っているネーティブの人が読んだ朗読ををポータブルプレーヤーに入れて、聞きながら自分でも真似して、実際に口に出してみると言うものです。 私の時代は、カセットテープをMDに録音してやっていました。そもそもカセットという言葉自体が死語のようなものですが、さらにMDでさえ今では誰も見たことも機械になってしまいました。MDは、小さな磁気ディスクを挿入して真ん中の軸を中心に回転させて再生させる機械なので、使っていると壊れます。MDはこの5年間の間に3回は壊しています。 シャドーイングは通訳の人もやる練習法なのだそうで、実際に強力です。 聞いた音を自分の口に出して言う練習と言うのは、結構負荷のかかるトレーニングなのです。ちゃんと聞かないと口に出せないし、スペルや意味も分かってないと、うまくついて行くことが出来ないのです。ネーティブが朗読するのですから、ゆっくり読んでくれているような録音でも、スピードもそれなりにあります。でも、それが良いのです。我慢して10回も聞いていれば、スピードには慣れてきますし、30回も自分の口に出して言っていれば、何となく、口をついて出てくるようになってきます。つまり、そのスピードでその意味が考えなくても、無意識にわかるようになってくるのです。 また、日本人が(と言うか何人でも外国語に関しては)苦手な単語の暗記ですが、口をついて出てくるようになってくると、イコール、自然に頭に入ってしまっています。つまり、シャドーイングは単語力の増強にもいいのです。 これを、短いテキストでやるのがコツです。長いと一個一個がちゃんと出来るようにならないのですが、短い文章を完璧に自分の口で言えるようになるまでやるのが、いいのです。完璧に言えるようになると、普段はあまり神経の行き届かない細かい音まで口にだして練習することになるので、そういう細かいところまで聞こえる様になるような気がします。 現在、税理士として独立して、それ程知識もないところから始めて、多くはないにせよ食えるようになったのは、英語のおかげもあると思います。語学さまさまです。
The withholding of resident tax works differently from national one, which you currently deduct from everyone’s salary every month. The resident tax is also required to withhold every month based on tax bills that local governments send to employer. But the enforcement was not very strict for the past years. Therefore, there have been many … Read More “Withholding resident tax for local government – does a company have to take care of? 普通徴収か特別徴収か?” »
Rubyと言うプログラミング言語がWebプログラミング界隈で話題で、自分もいつかやってみたいと思ってたのですが、今回初めて挑戦してみました。 RubyはRailsと言うフレームワークを使うことによりMVCの設計パターンにきっちりハマるので開発効率が上がるのだそうです。開発効率が上がるという事は、新しいWebサービスを作って立ち上げるためのコストも下がるし、比較的短時間で開発できるので、現在では企業レベルで採用する所も多いようで、あのCookpadやfreeeもrubyシステムを構築しています。 最近(と言っても2014年か2015年?)のアメリカでの調査で、プログラマで新規採用で提示される年収が一番高いのがRuby(on Rails)だったと言うのがあります。これはその当時はまだ希少性という理由があったのかも知れませんが、これも開発効率が高くなるゆえに企業としても報酬を高く出すことが許容されると言うことなのかも知れません。 今は、自前でサーバーを持たずに、クラウドを利用する場面も増えていると思います。私も、Rubyに興味を持ったのは、私の事務所お客様がHerokuと言うクラウドのPaaS (Platform as a Service)を使って自社のシステムを構築していて、とてもかっこいいと思ったのがきっかけです。 http://www.heroku.com/ Rubyは最初のプログラミング環境を作るまでにハマりどころが多いようで、インストールまでが私の場合も例にもれず大変でした。 でもやってみると、、、まあ何とかなるものです。まずは、最初のインストールに2時間ほどかかりましが、最終的には動くようになりました。 最初のインストールには、Ruby本体以外に、Sqlite3, Ruby DevKit、rails、Node.jsをインストールする必要があります。 バージョンは若干古いですが、この本を頼りにインストールしました。 Rubyは単体ではほとんど使われることが無いようで、Railsと言うフレームワークと一緒に開発します。 RubyとRuby DevKitをインストールして、gem install railsをしようとしたところいきなりエラー。 「Unable to download data from https://rubygems.org …」という感じのエラーメッセージだったのですが、色々ネットで情報を探したところ、こちらのホームページの情報で、何とか解決しました。 http://qiita.com/betrue12/items/059c2424f27fd31969f9 どうもデフォルトのダウンロード先のURLがhttpsでSSL通信が前提になっている様なのですが、どうもSSLの証明書の期限が切れているようなのです。しっかりしてくれRubygems。。という感じではあります。 このページで紹介されているように、このエラーを回避するために、まずRubygemsを最新バージョンにします。 アップデートはgemで取れますが、上で示した通りhttpsが証明書の期限切れ(H28年12月7日現在)で通らないので、httpを指定してして取ってくるところがミソです。 C:\>gem -v 2.5.1 C:\>gem install rubygems-update –source http://rubygems.org/ # 出力省略 C:\>update_rubygems # 出力省略 C:\>gem -v 2.6.8 これでうまく行きました。この画面が表示されたので、Ruby on Railsが自分のコンピュータで動いていることがわかります。この画面が出た時は、ガッツポーズをとりたくなりました。 ルーティングファイルを設定するために、Atomと言うエディタを始めてインストールしました。このエディタは無料で使えますが、私はまだ全然わかっていませんが、カスタマイズして、色々と機能を拡張できる優れもののようです。 https://atom.io/ 何とかお決まりの「Hello World!」を出すところまで作ることが出来ました。 … Read More “Rubyを始めて見ました。インストールのちょっとしたハマりどころと、解決方法。” »
最初に出てくる言葉が、「ぐだぐだ言ってないでコード書けよ、ハゲ」。著者の和田裕介さんが肝に銘じている言葉なのですが、原文は「Shut the fuck up and write some code」です。 ようはWebサービスやソフトについて、ぐだぐだ批判したり、アイディアだけが良い事だけ自慢してもあまり意味が無いのです。実際に手を動かしてコードを書きましょう、という事です。 この本は2012年の本で、出たばかりの時に本屋のプログラミンのコーナーで見つけて、すぐに買った読みました。その時も読んで非常に良かったのですが、今読んでもなかなか面白いです。ウェブサービスを作るために必要な術を身につける方法や、面白いウェブサービスを作るためのアイディアの出しかた、企画設計する方法など色々と書いてあります。技術だけでなく、面白いWebサービスをリリースして運用するまでの過程全般について書いてます。 例えば何か面白そうなアイディアを思いついたとします。アイディアは口で言ってるだけでは、どんなものか目にも見えないし他人にはよくわかりません。自分では、それがどんなに良いアイディアだと思っても、形にして世の中でどう評価されるかを見てみないと、実際に良いアイディアだったのかどうか、世の中に便利に使ってもらえるアイディアなのかよくわかりません。 著者はPerlのコードで「いかに大量のおっぱいの画像をダウンロードする」スクリプトを書いたそうなのですが、こういうアイディアを思いついたときに、自分の手を動かしてコードを書いて、実現できてしまうという事が、プログラミングってすごいなと思いました。ちなみに、このコードで一度に30,000枚ダウンロードができたそうです。プログラミングの力ってすごいです。。 ソフトウェアは、実際に作られて世に出て、人に使ってもらって初めて評価してもらう事が出来ます。もしかしたら、多くの人に便利と思ってもらえるかも知れません。場合によっては、世界の人に使ってもらえるかも知れないのです。 そんな魔法のようなことを、Mabook Airの一つもあれば、書くことが出来ます。何か不思議でわくわくする気持ちがします。 私も色々書いてます。最近作ったSkyledgerもレシートを写真でとって会計事務所に送れたら便利だなというアイディアから始まりました。 このプログラムは、iPhoneの側ではSwiftと言うAppleの新しい言語で書いています。今までのiPhoneのプログラミングはObject-Cと言う、私にとってはちょっと扱いにくかった言語が必要だったのですが、2年くらい前にSwiftが発表になりました。そこで早速飛びついてこの言語をやってみたのですが、私にとっては、最近っぽい言語であるにもかかわらず、オブジェクト指向で型が厳密なので、エラーが出にくく、プログラミンを楽しくやれる言語でした。新しい言語を使ってみるというのは、とても楽しい体験になりますね。 このサービスの普及具合は全然まだまだなのですが、この本を読んで、もっと色々作りたいなあと思いました。
You might have heard of the term, Tokumei Kumiai (TK) before if you are in investing industry for some time already. What is it? Is it a good investment vehicle to create one for me? Overview TK is not a kind of standard partnership that you would imagine where people have equal voting right based … Read More “Tokumei Kumiai (TK) what is the point?” »
匿名組合にすると税金が安くなると不動産投資をする外国人の方たちの間で思っている方が多いようです。本当にそうなのかなと考えてみました。 ちなみに、匿名組合の分配金を非居住者に支払う時には、20パーセントの源泉所得税がかかります。それと比較して、法人税の方は、実効税率は地方税まで入れて、所得(利益)が800万までは約25パーセントです。800万円を超えると40パーセントくらいになります。 匿名組合のスキームは、商法の535条以下に規定されていますが、営業者と匿名組合員(出資者)が必要です。営業者が出資を募って、匿名組合員から出資を受けます。営業者は匿名組合員から出資を受けて、不動産などの事業に投資をして、利益が出たら分配します。 ここで注意が必要なのは、買った不動産は営業者に帰属するという事です。匿名組合員は、営業主を監視することは出来ますが、匿名組合の持つ財産を直接コントロールすることは出来ません。 また、あえて既に所有している不動産を営業主に移転すると、登録免許税や不動産取得税がかかります。これが結構高いです。 ビジネス上のリスク 匿名組合で税金が安くなるのには理由があります。匿名組合では、営業者が不動産の所有権を取得するので、匿名組合員は持っている不動産を使って匿名組合を組成するには、名義を営業者に移さなくてはならなくなります。所有権が無くなってしまうので、不動産を直接コントロールすることができなくなります。つまり、営業者が勝手に不動産を第三者に売ってしまうと、匿名組合員は不動産を取り戻せなくなってしまいます。 つまり、匿名組合員は、出資者であって営業主体ではないから、配当と同じような源泉所得税で課税関係が終わるという形になっているのだと思います。 税務で否認されるリスク そこでよくある発想は、自分で営業主の会社を作ってしまおうと言うものです。日本に小さな合同会社を作ってそれを営業主にして、そこに出資をすることを通して不動産を買おうと言うものです。 しかし、営業主と匿名組合員はお互いに無関係の別人であることが前提になっています。匿名組合員が営業主である会社を作るという事は、匿名組合員が営業者である会社の株主になっていて、匿名組合員が営業者をコントロールしてという事になると思います。 この場合、日本にある営業主であるところの会社が、匿名組合員と一体になってしまいますから、不動産を持っているのは、匿名組合員であるという事を税務当局に認定されてしまい、匿名組合員が法人なら日本における法人税、個人なら所得税がかけられてしまうリスクが相当に高いと思います。 また、営業者の会社の株は誰か第三者に持ってもらっていても、実際の投資の意思決定は、匿名組合員がやっている場合がそれなりにあると思います。例えば取締役が、匿名組合員の関係者であったりとか、意思決定が匿名組合員によってされていることがメールなどで明らかな場合は、やはり否認されると思います。 原則 匿名組合で否認されないようにすることは、原則に戻ることだと思います。つまり、出資者とは別のアセットマネージャーが不動産などを購入するファンドを組成して、そこから出資者を募ると言うものです。順番が、まず出資者がいて、営業者を何とかするのではなくて、営業者がまずいて、その会社が出資者を募るのです。 English version of explanation is available here. (私記) 昨日は子供小学校の関係の催しもので、土曜日の半日を小学校で過ごしました。竹で紙鉄砲や起き上がりこぼしなどを作って子供たちに教えるお手伝いをしたのですが、なかなか楽しかったです。 最近、再びJavaをよくさわっているのですが、Tomcatなどでエラーが出るとどこが悪いのか原因を探すのに苦労します。まだまだ、いじっている時間が不足しているのでしょう。
平成27年に法律が変わって、非居住者だけでも会社が設立出来る様になりました。 しかし、実際問題として、会社の設立には資本金の振込が必要なのですが、その振り込みをするための銀行口座開設がネックになる事が多いと思います。 にわとりと卵の関係のようなのですが、会社を作るためには、資本金の払い込みを証明するための銀行口座が既にあることが必要です。日本の法律では会社を設立する場合に、資本金の払い込みを、既存の銀行口座に振込みをして、通帳のそのページのコピーを使って証明するので、既に銀行口座がないと資本金の払い込みを証明する書類が作れないのです。 ですが、非居住者からすると、日本に銀行口座があるという事は、以前に日本に住んでいて銀行口座が残っていたなどの珍しい場合でない限り、通常は難しいと思います。また、建前論としては、居住者が非居住者になる場合には、銀行口座を閉じてくださいと言われることが多いと思います。 外国人ももちろん日本で銀行口座を開けることが出来ますが、在留カードが必要なようですので、居住者であることが前提です。 今まで日本に住んでいたことが無い本当の「ぴかぴかの」非居住者にとっては、ほとんど不可能なように思います。ネットで調べると可能っぽい事も書いてありますが、実際にやるのは相当大変なように思います。にわとりが先か卵が先かの状況のなかで、八方ふさがりの状況になってしまうのです。 そこで、代替的な案ではありますが、だれか日本にパートナーを見つけて、その方にも社員になってもらう(合同会社の社員になるには、ほんのわずかでも持ち分を持ってもらう必要があります)のが良いのではないでしょうか。日本で会社を作るのであるという事は、日本でビジネスをしようという事だと思いますので、ビジネスのどこかの時点で居住者の存在が必要になってくるとは思います。 合同会社の場合は、株式会社における株主であるところの社員は必ず持ち分を持つ必要があるので、日本の居住者が代表社員になりつつ、持ち分を持たないという事は不可能なのです。 まあ、あまり本意な解決策ではないのかも知れませんが、「合同会社の場合」、現実的なところとしてはこのくらいが落としどころなのかなとは思います。 株式会社の場合 株式会社の場合は、もっと簡単に100パーセント非居住者が株主の会社を作ることが出来ます。 設立の手続きとしては、やはり発起設立です。募集設立は、銀行もあまり経験が無いようで手続きに明るくないため、大変です。 発起設立では、株式を引き受けるのは発起人のみです。発起人には、居住者の場合は印鑑証明、非居住者の場合はサイン証明が必要です。 まずは、手伝ってもらえる居住者に1株でも持ってもらって、発起人になってもらいます。そして、この方の口座に資本金を振り込んで、資本金の払い込みの証明をすればよいのです。 株式会社ですから、取締役になるためには株主であることを必要条件ではありません。会社の設立後に、居住者である株主から、株を非居住者に譲渡すれば、非居住者が100パーセントの持ち分を持った会社の出来上がりです。 その後の重要な手続き – 消費税 会社の設立をしたら、消費税の課税事業者にするのか免税にするのかの選択が重要です。資本金が1000万円未満の場合は、選択ができます。1000万円未満のばあい、何もしないと免税になります。不動産投資のための会社を作る場合は、課税事業者になることを期末までに「選択」しないと消費税が返ってこないので、十分に気を付ける必要があります。
帳簿をきれいにするとビジネスが上手く行くし、自分も幸せになるというのが、私が10年以上税理士業をやって来た上での経験論であり、持論です。では、帳簿をきれいにするにはどうしたらいいか?また、そもそも、帳簿がきれいというのはどういう状態をいうのか? あんまり、ハイレベルな事をいきなりやっても疲れて挫折するだけなので、できることから始めるのがいいと思います。 (1)チェックリストを作る まずは、エクセルでチェックリストを作りましょう。チェックリストは、最初は2-3項目のすごく簡単なものでもいいです。まず、チェックリストを作って毎月の締めで、何をチェックしたのかを記録するようにすると、だんだん、チェックリストが充実してくるので、モチベーションも保てます。月次の締めが終わった日付が入るようにするといいと思います。 (2)銀行残高を合わせる・借入金の残高を合わせる まずは、簡単なことですが、通帳を記帳するか、インターネットバンキングをやっている場合は、残高がわかるところを打ち出して、残高を合わせます。チェックリストには、チェックを忘れないようにしましょう! (3)BS科目の残高にはすべて補助勘定を設けて、残高を全部どれかの補助勘定に割り当てる。 BSの残高は残って繰り越されていくものですから、それが何であるか一目でわかるように補助科目をつくって、残高をそれぞれに振り分けましょう。ここでポイントとなるのは、ちょっとわからないものを、「その他」とか「指定なし」みたいにして、あまり後回しにしないことです。 例えば、売掛金でしたら、残高はお客様ごとに把握するのがいいと思います。100件や200件くらいあっても、補助科目はすべてのお客様ごとに作るのがいいと思います。そして、残高を毎月確認すること。よくあるのは、お客様からの振込の際に銀行の振込手数料が864円引かれているのに、入金した金額しか残高から引かないことです。そうすると、翌月に売上が立った時に、補助残高の内容が、その売上プラス864円になってしまうので、金額が不正確になってしまうのです。これが何か月も続くと塵も積もればで帳簿が汚くなっていきます。相手を銀行手数料にしてきちんと落としましょう。 補助勘定が多すぎて一個一個作るのが合理的でない場合は、表を作って、かならず表の合計金額と勘定の残高を合わせるようにするのも、一つの方法です。 (4)源泉所得税と社会保険料の預り金はきちんと合わせる ここは、給料に関係する部分なので、計算があまり適当だと従業員の皆様からの信用に響きます。源泉所得税は、7月10日と1月20日の源泉所得税の納付の時点で一度0円になっている様にしましょう。何かの理由で0円になっていない場合は、相手が社員の給与の支払額である場合は過誤徴収、相手が納付先である税務署の場合は過誤納付と理由を分けて補助勘定を作り、残高をそこに移しましょう。 社会保険料は住民税も同じです。社会保険料の預り金は、社会保険料が引き落とされる月末に0円になるように、住民税は納付時点の翌月10日には残高が0円であることを確認しましょう。 この3つも大事なので、チェックリストに追加をお願いします。 毎月の決まった経費項目(売上も) 毎月の給与は人別で、経費も毎月ある家賃や電話代、水道代、インターネットなど補助科目を作りましょう。毎月の締めのさいに、横で比較すれば何が計上漏れになっているか、一発でわかります。 誰か第三者にチェックしてもらう事 このような項目をチェックリストにしてちょっとずつ増やしていくと、チェックリストが充実してきます。が、これをいつまでも一人(例えば経理の担当の方)だけでやると、どこかで段々めんどくさくなってきて、チェックがおざなりになってきます。ビジネスの規模がある程度になってきたら、誰かにチェックをしてもらうことが必要です。 税理士か誰かとチェックリストシェアして、一緒にチェックしてもらうと、帳簿が綺麗によみがえります。
この方の本は、実務家の視線で今の現実が書かれていて、面白いんですよ。もともと、銀行やコンサルにいらっしゃったようなのですが、その後、三井不動産で「コレド日本橋」や「虎ノ門琴平タワー」など、数多くの不動産買収、開発、証券化業務を手掛けていたようです。現在は不動産に関する仕事をご自分でやってらっしゃるようなのですが、実務家だけあって、机上の空論だけでない、実際の話が色々出てきます。 以前に「空き家問題–1000万戸の衝撃」という本を読みましたが、その時も、今日の首都圏の住宅事情の現実が色々と書いてあり、外側から不動産の広告を見ているだけではわからないことが、色々と起きていることがわかりました。 まず、本書では、バブルの時代に横浜郊外(保土ヶ谷区の方?)に一戸建てを立てた、エリートサラリーマンの方の話が出てきます。 この方は、現役の時がバブルで、当時あこがれの一戸建てに住んでいたのですが、当時1億とか1億5000万円した物件が現在は3000万円でも売れない話が出てきます。そして、こういった当時の戸建て中心の高級住宅街は、当時丘陵に建築されたことが多かったようなのですが、今そこに住んでいる住人は皆一様に高齢化してきているので、車の運転が出来なくなってくると途端に移動もなかなかままならなくなるそうです。 また、当時の平均的な家庭がこぞって買ったような、ニュータウンと呼ばれる新興住宅地の話が出てきます。いま、新興住宅地では、居住者の平均年齢があがり、少しずつと空き家が増えてきています。しかし、こういうニュータウンは都心からも遠く、駅からはバスだったりして、若い人たちはあまり入ってこないそうです。 そうして購買力の落ちたニュータウンからは、クリニックや商店が閉鎖したり、バス便が廃止になったり本数が減ったりして、段々と生活基盤が失われてきています。 こういう住宅が当時何千万、下手したら1億近い金額で取引されていたというのですから、人口増加や金融政策などの当時の状況をが今と違うことを考えても、時代は変わるという事がよくわかります。 結論 1)家は地域で買えと言うのが、筆者の結論です。が、地域の性格も10年経つと変わります。なので誰にも20年先のことはわからないと思いますが、バス便や都心まで1時間以上の不便なところはやめておいたほうが良さそうです。人口は当面減る方向というのが既定路線ですから、大きい買い物をローンで買うのは慎重なほうが良いかも知れません。 2)それとバブルには乗ってはいけない。数年間はいいのかも知れませんが、10年以上経つと世の中は変わっています。今がバブルだということは誰にも分からないとも言いますので、難しい事かも知れませんが、明らかにバブルっぽい時に、家をローンで買うのはかなり危険な行為と言えると思います。