まだ、途中ですが面白いです。夢中になって読んでます。
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この中で著者は、読者に質問しています。
あなたは、何歳くらいで死にたいですか?そして理由は何がいいですか?
多くの人は以下の様に答えるそうです。
1 平均寿命の80歳くらいに、痛くない病気か一瞬で死ぬ事故でぽっくり死にたい。
2 100歳ころ老衰で死にたい。
3 わからない。
でも、これらはあまり現実的ではない。
実際は、
・再来年ごろ、夫婦でアフリカ旅行中に蚊に刺されて死ぬ。
・60歳頃、家の近所で犬の散歩中に、突然倒れてきた自動販売機の下敷きになって死ぬ。
・40歳で課長になった頃に、家庭と仕事のプレッシャーでうつ病になり自殺する。
・68歳で胃がんと大腸がんを同時に発見され、大きい病院で手術を受けたが上手く行かず死ぬ。
ようなことの方がはるかに現実出来でありそうです。
医者は、ほとんどの人は突然、何の前触れもなく余命を宣告されると言っています。誰しも経験があると思いますが、私の身の回りの実体験からもそうです。
そして、そういう体験から、自分だったら死ぬ前に何をしておきたいかをを考えたと言っています。
もし、例えば1年後に自分がくも膜下出血で半身不随になるとして、その時にしておけばよかったと思うことは何でしょう。
1)まずは、やはり家族のことでしょうか。娘が大人になって働いて自立できるようになるまでのお金をためておく)。それが無理なら生命保険に入っておく。
2)治療費や介護で家族に負担がかからないように、せめて金銭的な備えをしておく。貯金で無理なら保険や年金にはちゃんと入っておく。
3)その他に個人的な事では、それほどやってなくて後悔することはあまりないような気がしますが、行きたい旅行に行っておいた方が良いかなとは思いますし、自分を大事にして、自分のやりたいことを尊重する。その後はずっと自分では自由に行動できなくなってしまうかも知れませんので。後は、自分も気分が悪くなるので、他人にもあまり悪いことはしたくないなとは思います。
なかなか、難しいテーマではありますが、死を日常で見ているお医者さんが書いた本ですので、現実的であり、また、著者が優しい方だからなのでしょうか、文体に優しさを感じます。