作家の森博嗣さんの本です。
元々は国立大学の工学部の教授をやってらっしゃた方で、作家です。なんか視線が冷めていて暑苦しくないのですが、理屈っぽいというか、シニカルというか。それでも夢の叶え方について語っています。
世の中の多くの人が持つような夢に対して時々シニカルにコメントをしていますが、内容はごもっともと思うようなことが多いです。以下はその本の中からの抜粋です。
目標は低く
目標は低い方がいいというのも面白いと思いました。目標は高い方がいいとよく言われがちですが、この本ではその逆を言っています。つまり、
「大事なことは、必ず実現できる範囲で、しかも安全率を見積もって予定を組むことである」
「目標は低い方がいい。要するに、目標なんて実現できてなんぼのもんなのである」
こんな感じです。なるほどな、とは思いますが、でも目標が低いとなんか燃えなくないですか?気持ちが盛り上がらないというか、何というか。。そしたら、
「目標は高く抽象的であっても、日々の前進の目安は可能な限り具体的であるべきだと思う。例えば遠くへ行きたいなという夢があるなら、明日は家の前のあの角まで、明後日はその次の交差点までと決めるようにである。」。
目標は高くてもいいと書いてありました。そりゃそうでしょう。目標は高くても、抽象的でも良い、でも、毎日の目標は具体的にやれることをやりましょう。ということのようです。
そして、グダグタ言わずにさっさと始めましょうと言ってます。確かに実際の行動を起こさないと、何も起きないので、視点も経験も何も変わらず、何も始まりません。
「考えているだけではなく、できるだけ早く実行に移す。 」
「何でも良いからまずは始めてみることだ」
私もそうなのですが、本を書いて見たいとか、こういうアプリを作ってみたいとか色々思ってみたりするのですが、1週間くらいすると忘れてしまうんですよね。忘れてしまうということは、そこまでの目標とか夢だったと言われればそれまでなのですが、こういうことをメモしておいて、ちょっとでも始めてみるとまた違うのではないかと思いました。