タイトルが大きすぎました。あくまで、個人的にどうやったら語学が少しは出来る様になるかと言う経験談のようなものです。
語学の習得には時間がかかります。時間はかかりますが、それに見合う以上の価値があるように思います。私はどれくらい語学の習得に時間をかけてきたかというと、大学を卒業するまでの学校の勉強を前提にして、さらに社会人になってから、平均して毎日1時間、それを5年くらいは継続してやってきたように思います。外資系に居た時ですが、途中から上司がネイティブスピーカーで、かつ、日本語が出来ない方だったので、結構一生懸命やりました。この時が一番英語をやったのですが、1日1時間 x 365日 x 5年で約2000時間くらいはやりました。学生の時からの時間を入れるときっとその倍の4000時間くらいは使っていることになるのでしょう。随分使ったなとは思いますが、でも、もとは余裕で取れています。語学に限らず勉強は、ちゃんと自分に返ってくるように思います。
語学ができるとコミュニケーションをとれる人の範囲が広がるので、世界が広がります。別に出来なくても日常生活には問題ないのですが、できると人生が広がりますよね。
最近ですが、昔やっていたスペイン語の練習を復活させました。
私が語学(英語)をマスターするためにやって来た方法は、シャドーイングと言う方法です。知っている方も多いと思うのですが、シャドーイングと言うのは、CDなどに入っているネーティブの人が読んだ朗読ををポータブルプレーヤーに入れて、聞きながら自分でも真似して、実際に口に出してみると言うものです。
私の時代は、カセットテープをMDに録音してやっていました。そもそもカセットという言葉自体が死語のようなものですが、さらにMDでさえ今では誰も見たことも機械になってしまいました。MDは、小さな磁気ディスクを挿入して真ん中の軸を中心に回転させて再生させる機械なので、使っていると壊れます。MDはこの5年間の間に3回は壊しています。
シャドーイングは通訳の人もやる練習法なのだそうで、実際に強力です。
聞いた音を自分の口に出して言う練習と言うのは、結構負荷のかかるトレーニングなのです。ちゃんと聞かないと口に出せないし、スペルや意味も分かってないと、うまくついて行くことが出来ないのです。ネーティブが朗読するのですから、ゆっくり読んでくれているような録音でも、スピードもそれなりにあります。でも、それが良いのです。我慢して10回も聞いていれば、スピードには慣れてきますし、30回も自分の口に出して言っていれば、何となく、口をついて出てくるようになってきます。つまり、そのスピードでその意味が考えなくても、無意識にわかるようになってくるのです。
また、日本人が(と言うか何人でも外国語に関しては)苦手な単語の暗記ですが、口をついて出てくるようになってくると、イコール、自然に頭に入ってしまっています。つまり、シャドーイングは単語力の増強にもいいのです。
これを、短いテキストでやるのがコツです。長いと一個一個がちゃんと出来るようにならないのですが、短い文章を完璧に自分の口で言えるようになるまでやるのが、いいのです。完璧に言えるようになると、普段はあまり神経の行き届かない細かい音まで口にだして練習することになるので、そういう細かいところまで聞こえる様になるような気がします。
現在、税理士として独立して、それ程知識もないところから始めて、多くはないにせよ食えるようになったのは、英語のおかげもあると思います。語学さまさまです。