「バケツ」と言う領収書の整理と保管のサービスを始めようと思いソフトウェアを作る所までは何とかやったのですが、これを世の中にいかに宣伝して売っていこうかという段階にきてはたと止まってしまいました。
この商品はどういう人が使いたいのか?という点がわからなくなってしまったのです。もしくは、誰にどう宣伝していったらいいのかがわからなくなってしまいました。
これがいわゆるPMF(product market fit)という問題なのかも知れません。
ソフトウェアには、領収書をアップしたら自動でGoogleの文字認識AIを利用して領収書の文字を読んでテキストにするという機能を付けました。また領収書の写真と一緒に保存できるようにしました。事前に登録されているキーワードを含んでいる場合には特定の科目を割り振って自動仕訳のようにしました。これは裏でやっていることは大したことはなくて、XX自動車とかタクシーというキーワードが含まれていれば、交通費を割り振るような仕組みです。
領収書はお客さんから封筒で定期的にドバっと送ってもらい、人間が紙に貼ってウェブにアップして、その後、大手の倉庫に保管します。ユーザーは、領収書を自分で整理する手間から解放されて、必要な時には画像でも紙でもいつでも取り出せる仕組みです。
ユーザーは領収書を整理してもらうのがうれしいのか、自動仕訳がうれしいのか、それとも領収書が見える会計ソフトがうれしいのか。機能をむやみに増やしても、無駄なものを作っただけの自己満足になってしまっているかも知れません。ユーザーが欲しているものとピントがずれてしまってるかも知れません。
一度立ち止まって考え方を整理した方がよさそうだと思いました。