アメリカでそれなりに売れているようなのですが、「Educated」と言う本を読んでいます。
筆者は、狂信的なモルモン教の家庭で育ち、父親が政府の学校教育を敵視していたことから小学校に通わせてもらえず、それでも親に反対されながらモルモン教の大学を出て、その後奨学金を得てイギリスのケンブリッジ大学で学び、ハーバードのPhDを取ったという話のようです。
まだ途中までしか読んでいないのですが、父親が色々と激しい人で、奥さんや子供の人生が大きく影響を受けてしまいます。7人兄弟の子供の中には学校教育に反対の父親に隠れて勉強し、父親との葛藤を経て家を出て学校に行く子供もいれば、父親の価値観を受け継いで人里離れて山の中で暮らす兄弟もいます。
夜中に無理に息子に運転をさせて交通事故を起こし、奥さんに目や頭部が出血・陥没させるという大けがをさせてしまったことがありました。そんな時でも医者ぎらいなので病院につれて治療を受けさせることをせず、しかもお金がないのも相まってか、最後まで病院に行くこともせず、奥さんの眼や脳に深刻な後遺症が残ってしまったり、何か無知と言うのは悲しいし、不必要に周りを不幸にしてしまうなと感じました。
そういう偏狭や無知と対比した意味での「Educated」と言う題名なのかなと思いました。筆者はそこから教育を通して狭い世界から脱し、広い世界に出たという事なのでしょう。
ただこういう事は多かれ少なかれ誰にでも起こる事の様にも感じるので、私も偏狭に陥らないようにしないといけないなと感じました。経営でも家庭でも、狭い自分の考えに、変にこだわったり頑なにならず、色々と勉強していこうと思いました。