事業計画を作った方が事業は伸びる。 そう言われているので、できるだけ事業計画を作るようにしています。 事業計画には毎月の記帳代行の売上がコンスタントに増えるような数字を入れてます。 予算設定のコツはちょっと無理すれば達成できるかもしれない水準に、予算を設定することです。現実的、かつ、自分がこうありたいという数字を入れるのです。現実を知らないと現実的な数字は入れられません。しかし、気持ちが高まる目標でないとそもそも目標を設定する意味がありません。 また、一年で出来ることはたかが知れています。3-5年くらいの予算の方が、少し大きな夢が語れるのでやる気がでます。また、人間は3年から5年くらいが現実としてイメージできる限界な気がします。 事業計画を作って、毎月、実績と比較するようにしています。実績が予算からずれた場合には何かしないといけないのですが、それを意識できるようになるのが予実チェックの良い所です。実際の売上が予算に足りない場合、努力が足りないので何としてでも達成しようとするか、それとも予算に無理があるかなので、後者の場合には予算を変更するする必要があります。 この予算に無理があり変更する状況にはがっかりする必要はなく、むしろ歓迎すべきです。予算に無理があるということは現状の認識が正しくないということです。現状の認識を改めたうえで「修正した計画」を作ること、計画を作ることを「放棄しない」ことが重要なのです。 予算を変更するにせよしないにせよ、予算を持ち続けることにより、予算を達成する気持ちを毎日の仕事の中で忘れないことが大事なのです。 私の今年の課題は、資産税やDDなど付加価値の高い業務の割合を増やすことです。記帳代行のお客様はありがたいのですが、量をこなさないと利益が出ません。それはそれで税理士にとってはありがたいことなのですが、将来AIに置き換えられていくことがほぼ確実視されているので、この分野で人を多く採用して規模の拡大に走るのはリスクが大きいのです。 また、売上規模だけを自分の事業の指標にしてしまうと、単価や利益率を無視して薄利多売になりがちなので、そうならないように気を付けた方がいいです。 よく税理士仲間でも、事務所の売上げが3000万円だ、8000万円だ、1億超えた!などと売上の大きさで自分の事務所のランク付けを、無意識にする傾向があります。話相手の事務所の売り上げが自分の事務所より大きいと「すごいですね」と言います。 しかし、売上げの大きさは、どちらかと自分の自己顕示欲を目的としている場合が多く、売上の規模それ自体にはあまり意味はありません。それよりは、事業の目的は、自分のためなら利益、自分の時間、世の中のためには仕事の質、お客さんのフィードバックに置くのが良い気がします。 よしんば目標を事務所の規模におくとしても、利益計画は立てておいた方がいいでしょう。利益計画は、経費の見積もりが必要になるので、売上計画よりは複雑になります。しかしそれでもそれほど難しいものではありません。売上がいくらになった時にはいくらの経費が必要になるということはある程度計算できないと困ります。そこがわかっていないと本当にどんぶり勘定で経営をやっているということでしょう。 私も偉そうなことは言えないので、ぼちぼち頑張っていきたいと思います。
Day: April 13, 2019
事業の成長・経営, 会計事務所独立・経営