皆さんの会社はデューデリジェンス(以下、DD)を受けたことがありますか?あの何か会計士や弁護士みたいな人がやってきて、会社の社長や幹部の人たちと会議室かなんかににこもってこそこそ何か調べているやつです。
DDは大概の場合、会社に誰かがお金を入れようとしているか、買収しようとしている場合に発生します。買収する側はその会社が財務諸表の通りの会社なのか、中を見て確認する必要があるからです。
会計士の側は監査の癖がついているので、なんとか隠れてる(かもしれない)粗を探そうとします。それは職業的な役割分担なので仕方がないところでもあるのですが、それだと上手く行かないことも多いように感じます。DDでは相手方の協力が必要だからです。
DDを受ける側が必ずしも会社を売りたいとか資金を受けたいとか思っていない場合もあります。創業者が自分が育ててきた会社を高く売る様な恵まれているケースなら良いのですが、事業が思うようにいかず不本意ながら自社の株式を手放す場合も往々にあります。
そんな心情がある場面で粗さがし目線を感じさせるような物言いで、あれは間違い、これもダメ!見たいな雰囲気を作ってしまうと、打ち明けようと思っていた秘密も言う気が無くなってしまうでしょう。
DDは事業を存続させて将来のお互いのメリットのためにやるのですから、そのような雰囲気は作らないように配慮したいものです。
(白馬トレイルラン)