英語を勉強して、出来るようになって来ると人生が変わってきました。ここで人生が変わるというのは、大げさに人生が激変するとか、人生大逆転というような意味ではなくて、実際に舞い込んでくる仕事が、英語が必要なものになるとか、お客さんが日本人ではなくて外国人が増えてくるとか、そういう実際的な事です。でも、実際に出来るようになるのに、2-3年はかかりました。
難しめの資格試験に通るとやはり人生が変わるように思います。公認会計士試験を受かった時も人生が変わりました。それまでは、会計事務所の職員をやったり、派遣で経理の仕事をしながら試験勉強を続けてたのですが、それまではずっとトンネルの中にいたような気がしました。それが試験が終わった途端にすっと気分が晴れました。不思議なものであれほどよくやっていたパチスロも、試験に受かった後は、すっかり興味がなくなってしまいました。
司法試験とか、税理士試験とか色々ありますが、これらも数年はかかります。勉強時間では5,000時間とも7,000時間とも言われています。
何か一芸で秀でた天才レベルになるのに、人は10,000時間が必要であるという説があります。仕事に関して言うと、軽く人生を変えるのには実はそこまでは必要ではなく、2,000時間から3,000時間くらいあれば、ある分野でも人より少し秀でる事ができ、5000時間とか7000時間を費やせば、かなり自分を差別化できると言う事でしょう。どうせ、寝ててもテレビを見ていても、生きていれば5000時間は勝手に経ってしまうので、どうせなら、何かに集中投下したほうが、得だと言う事です。
そう言えば、子供の中学受験界隈の状況を見ても、大体小学4年生くらいから始まって、最初は1日平均1時間、5年生になったら2時間、6年生になったら3時間は塾にいる時間も含めて毎日勉強しているように思います。365 + 365*2 + 365*3時間で2000時間はやってます。人生の土台をつくる小学生のこの時期に2000時間を勉強に投下するとその子のその後の人生には間違いなく大きな影響があると思います。いったいどれほどの影響があるのでしょう?? 受験勉強がいいのか悪いのか賛否両論あるとは思うので、良い悪いは置いておいて。
2000時間と言うのは、毎日2時間やっても3年かかる大きな時間です。でも、たったそれだけでその後の人生に大きな影響を与える事ができます。人生を忙しさにかまけて漫然と過ごさないで、お互い戦略的に時間を使いたいものですね。