「統計学が最強の学問である」シリーズの「数学編」が出たので読んでいます。 今、500ページ強あるうちの200ページぐらいまで、なんとかやっとでここまで読み進めることができました。これからどんどん難しくなって行くのかもしれませんが、著者の解説の仕方が良いのでしょう。なんとかここまで理解した気になって読み進めることができました。昔、授業で習ったけど良くわからなかった対数やlog、2項定理なんてのも出てくるのですが、わかりやすく説明されています。私のように数学が得意でなくて文転したクチでも、ここまで理解できているので、著者の説明や例の使い方がよっぽど良いのでしょう。昔の教科書の説明では全く無味乾燥だった内容が、実例を用いてすっとわかったりします。数学を面白いと思わせて、また勉強して見たいと思わせるのですから、2000円ちょいの本としては素晴らしくコスパが良いと言えるでしょう。 数学は得意でなかったのですが、この本の数学は高校生の時より、大人になった今の方が、楽しめて読めていると思います。高校生の時は数学はあくまで受験科目の一つでやらなくてはいけない義務だったのですが、今は数学は所詮は趣味で仕事ではありません。そこがきっと違うのでしょう。 数学なんていうのは、実際に社会生活を送る上で必須のものではありません。もちろん知っていた方が何かと良いとは思うのですが、本人がそれに気づかないだけで損しているのかもしれませんが、知らなくたってやっていけるようにも思えます(まあ実際なんとかなります)。 でも、会計や税金とファイナンスは結構密接に結びついています。そして利息の概念や不確実性の概念はファイナンスの理論を理解するのに必要です。ストックオプションの価格を算定するのにブラックショールズモデルというのを使いますが、このモデルで使われる数学が難しいのです。でも、理解できたらきっと気持ちが良さそうですよね。 それにできれば開発中の会計システムに流行りのAIや機械学習の機能を実装して見たいのです。かなり高いハードルで時間もかかることになりそうで、実現できるかどうかもわかりませんが、やはりそうなると数学をわかっておいた方が良さそうです。 数学は数千年前から積み重ねられてきた人類の知恵であり、我々素人には何か漠然としていますが、実在しているものです。 この本をきっかけに少しでも常識程度の数学を理解するための一歩になれば良いなと思います。
Day: January 3, 2018
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