システム開発をやっていると楽しくて時間なんてあっという間に経ってしまうのですが、やりすぎには注意です。
プログラミングは、何かが出来ていく過程が面白くて、作ったものが実際にちゃんと動くと得も言われぬ全能感に包まれます。しかし、気を付けないと普通に200時間、300時間使ってしまいます。この時間が本当にもったいない。
世の中で必要と思ったものを作っているのならいいのですが、下手をすると凝ったエクセル作るのと同じで、自己満足以外の何物でもなくなります。
今、事務所内での請求書発行にかかわる業務は、2人で1-2日かかっています。先日これを聞いてびっくりして、なんとかしなくては、これはシステムで効率化しようと早速この業務をシステム化しようとプログラミングをはじめました。段々できてくると気づくのですが、手間だけがかかって業務が余計めんどくさくなるようなシステムを作りそうになっていることに気が付きます。
あぶない。あぶない。はてさてどこで道を間違えたのか。
まずいけないのは、まずシステムありきの考え方。必要無いのに無理やりシステムを作ってしまいがちです。先の例でいえば、エクセルで十分に間に合っているのにシステムが「作りたい」からシステムを作り始めると、ろくな結果になりません。
逆に世の中にあってある程度普及しているシステムは、その業務に関してニーズがあることになります。人が使っていてそれなりに売れているという事は、そのシステムにお金を払ってでも導入したメリットがあるという事です。
請求書の発行と会計データへの連動は、弥生販売というソフトでも、その他にも色々なソフトで実装されています。つまり実需があるのです。
と言う事は、やるべきことは、次の3つのうちの1つ。
1) 市販のシステムを使う。
2) 担当者の業務を良く聴いて使いやすいシステムにする。
3) 何もしない。
どれも魅力的な選択肢です。このうちでどれを選択するかの考え方ですが、
まずは、現状のエクセルからシステムに替えることによって、どれくらいメリットがあるか(時間がうくか)と考える。 → メリットがなければそのままでいい。
市販のシステムで置き換えることが出来ないか、市販のシステムを使う場合コストはいくらか。→ 高くなければ買った方が(時間的にも)絶対安い。
自社の業務に合わせてシステムを作る必要があって、どうしても市販のシステムでも間に合わない場合には、自社で作るがそれは最終手段とする。
というような考え方でしょうか。
私もシステム開発には人生で数千時間をかけてきたので、何か働ける時間をすごく無駄にしたように感じる時もあります。この時間を他の事に使えばもっともっといろいろな事が出来たように思ってしまうこともあります。が、あまり深く考えず良い事もあると思って前向きに行きましょう。