会社の規模が1−2人から10人規模になってくると、業務の拡大に伴って経理もややこしくなってきます。取引の量が多くなってくるので手ではとてもできないのです。こういう場合、プログラミングを知っていると知らないとでは大きな違いが出てきます。こういうこめんどくさくて大量の処理が必要な時はプログラミング力の出番です。エクセルの関数だけでできる場合も十分ありますが、これくらいの規模に成長した会社の場合社内システムがあることも多いので、取引の生データをCSVで取れる事も多いです。こういう時にエクセルのマクロやプログラミングができると問題が一気に解決できたりするのです。
今まで手で1日以上かけて入力していたようなものが上手くいけば10分で出来るようになります。日常業務は毎月同じような処理が多いので、こういうプログラミングによる時間の節約の積み重ねが、大きな時間の余裕につながります。
あるウェブサイトでの広告業のお客様では、売上を時の経過と共に計上するのですが、1ヶ月分の料金が20万円で、月の途中で掲載が始まった場合には、日割り計算が必要になります。1件なら良いのですが、これが200件あって、全部違う日に掲載が始まっていたら、やっぱりプログラミングが出来ると便利です。エクセルの関数でもできなくもないのですが、ちょっと何かが変わってしまうと最初から手作業でやり直しになってしまったりして、時間が思いの外かかります。システムから生データを取れるのなら、プログラミングが出来ると一気に色々便利になります。
経理の人はプログラミングが出来るだけで、日々の仕事の効率が随分変わると思うのですが、経理の人でプログラミングを覚えようとする人は実際には少ないように思います。
エクセルのマクロの本は一冊買ってきて、30−50時間やれば出来るようになります。今人気のPythonだって100時間くらいやれば出来るようになると思います。たったこれだけの事で(大げさに言うと)自分がこれから経理会計に関わって生きていくなら仕事の仕方が一生が変わるものなので、ちょっと自分に投資するのはますますありのように思います。