確定申告まっさかりの時期です。
多くの会計事務所はとても忙しい時期ではないかと思います。忙しいのはわかっているのですが、それでも以前知り合いの税理士の話を聞いた時に、驚いたことがあります。そこの事務所では、年明けから3月15日までほとんど土日もなく12時前まで働いているというのです。確定申告期間中は残業食は有名店の焼肉でもなんでも好きなものをとって食べるのだそうです。とにかく大盤振る舞いをしてでもなんでもその時期を乗り越えると言うイメージでしょうか。
他方、ほとんど今の時期でもあまり忙しくない事務所と言うのもあるようです。個人の確定申告はほとんどやらないという事なのでしょう。個人の確定申告は法人の決算と比べても一時期に集中しているし、使う知識も広いので、リスクがあり大変です。
実は同じ会計事務所という名前で商売をやっていても、開けてみるとやっていることは結構それぞれ違っていたりします。提供しているサービスの内容によって単価や繁忙期が違うので、確定申告の時の忙しさもだいぶ違っていたりするのです。
ビジネスモデルは同じ会計事務所といっても、事務所によって全然違います。就職先を探している場合には、自分が何をやりたいか、何を経験したいかが大事なので、その事務所が何をやっているかをよく見た方がいいと思います。主に見るべき点は、その事務所の専門性は何なのか、一体何で稼いでいる事務所なのかです。まあ、これは事務所だけではなくて、普通にどんな会社でも言えると思います。
人海戦術で稼いでいる会社はヤメた方がいいと思います。身につくものがあまりなさそうですから。就職先で身につける経験や専門性は大事です。そこで覚えたことが今後のあなたの飯の種のバックボーンとして一生ついて回る可能性があるからです。なので、就職先がどのようなことで稼いでいる事務所なのかを見ておくことは大事なのです。時間が短くて定時に帰れそうだからというのも、試験みたいに他にやることがあればいいと思いますが、そうでない場合は、自分の一生の進路に響いてしまうかもしれません。
給料が良いと言うのはいうのは、良いサインだと思います。高い給料が出せるということは、その事務所のやっていることの付加価値が高いからという理由がバックにあるからかも知れません。
会社の成績はその会社がどんな商品をやっているかで半分くらいが決まる、というのが私の感覚です。後の半分がマネージメントや販売のやり方など戦術の部分です。いい加減でない、しっかりやっているというのも大事なのですが、やっぱり何を提供できているかがすごく大事です。
まさに私の自分のことでもあるのですが、どんなスキルを身につけて、どんな商品(サービス)を売るかをよく考えることは大事だと思います。ただ結果をまとめただけの税務申告書だけを作る仕事にはしないようにしなくてはと思います。