会計事務所独立・経営
私たちのような小さな事務所で、ただ忙しいだけでずっとバタバタした状況を続けている状態を「貧乏暇なし」と言ったりします。貧乏ひまなしから抜け出すには何らかの差別化、つまり、何かの分野において一番になることが必要です。どんな分野でも一番になるのは大変ですからいくつもできるはずはなく、対象をぐっと絞る必要があります。二兎を追って両方の分野でトップ級の実力を身に着けるのは簡単ではないです。あっさり、一つの分野に絞ってしまう事が早道でしょう。 「小さな会社の稼ぐ技術」では、大手と違う事をやる「差別化」を強調しています。そして、その商品もしくはサービスで小さな1位をを目指すこと、あれこれやらないで1点に集中することを強調しています。しかし、これが難しいのです。私の事務所の場合は、まず、英語というのが前面に出ています。ネイティブのスピーカーも2人いますから、英語でサービスを普通に提供できるという点では、この広い東京でもそんなに悪くはないかも知れません。 でもその他にどんな専門性があるかときかれると、即答できないものがあります。色々やっているのですがどれもちょっと中途半端な気はします。いま、力を入れているのは事業承継などの法律と税法の知識をフルに使う分野です。もう一つは、システムを使ってお客様の記帳を楽にして美しい帳簿を提供しようとするサービスです。それぞれ大事なことではあるのですが、なかなか両方を極めていこうとすると難しい。 ばっさりと一つを切り捨ててしまうくらいの思い切りが必要なのでしょうが、それもなかなか難しいです。