科学というのはすごいなと思います。大体の場合、一般人の想像できる範囲のはるか先を行っています。私は、人間の記憶仕組みというのは、個人差があったり気持ちの入り方次第で効率が異なり、何となくファジーな主観的なもののような気がしていました。でも実は結構、法則に従った機械のような働きをするようなのです。
脳の研究者が書かれた勉強しかたの本です。いかにしたら記憶に残るか。使える記憶になるか。客観的なデータがあります。人間の脳みその中には、海馬というタツノオトシゴみたいな形の一部分があって、そのひとが活躍しているのです。一夜漬けだと、海馬くんがせっかく詰め込んだ知識をぽいぽい捨ててしまいます。
実は寝てる間に海馬という部分が記憶の整理をしています。必要なものと不要なものを分別して、不要なものは消去しているようなのです。海馬くんに取っての要不要の判断基準は過去の1ヶ月にどれくらいの頻度でそのことが出てきたかなのだそうなのです。そんなこともまで分かるんだ!ということは本当にそう思うのですが、とりあえず横に置いといて、ここから導かれる結論は、よく寝ることと記憶したいことは1ヶ月より短い期間で回すことです。
会計士や税理士の勉強などをすると、あまりに分量が多いので、以前に勉強したことを次に勉強するのは6ヶ月後だったりしますが、それだと海馬が記憶を自動的に捨ててしまっています。6ヶ月後には何も覚えていないということになりそうです。
逆に1ヶ月以内だと、もしかしたら自分では忘れてしまったように感じても実はまだ無意識に残っています。もう一度繰り返すことによって、確実に記憶に残りやすくなっているのだそうです。そういう実験をして、そういうデータを取った人がいるのだそうです。
なるほどねー。。