最初に出てくる言葉が、「ぐだぐだ言ってないでコード書けよ、ハゲ」。著者の和田裕介さんが肝に銘じている言葉なのですが、原文は「Shut the fuck up and write some code」です。
ようはWebサービスやソフトについて、ぐだぐだ批判したり、アイディアだけが良い事だけ自慢してもあまり意味が無いのです。実際に手を動かしてコードを書きましょう、という事です。
この本は2012年の本で、出たばかりの時に本屋のプログラミンのコーナーで見つけて、すぐに買った読みました。その時も読んで非常に良かったのですが、今読んでもなかなか面白いです。ウェブサービスを作るために必要な術を身につける方法や、面白いウェブサービスを作るためのアイディアの出しかた、企画設計する方法など色々と書いてあります。技術だけでなく、面白いWebサービスをリリースして運用するまでの過程全般について書いてます。
例えば何か面白そうなアイディアを思いついたとします。アイディアは口で言ってるだけでは、どんなものか目にも見えないし他人にはよくわかりません。自分では、それがどんなに良いアイディアだと思っても、形にして世の中でどう評価されるかを見てみないと、実際に良いアイディアだったのかどうか、世の中に便利に使ってもらえるアイディアなのかよくわかりません。
著者はPerlのコードで「いかに大量のおっぱいの画像をダウンロードする」スクリプトを書いたそうなのですが、こういうアイディアを思いついたときに、自分の手を動かしてコードを書いて、実現できてしまうという事が、プログラミングってすごいなと思いました。ちなみに、このコードで一度に30,000枚ダウンロードができたそうです。プログラミングの力ってすごいです。。
ソフトウェアは、実際に作られて世に出て、人に使ってもらって初めて評価してもらう事が出来ます。もしかしたら、多くの人に便利と思ってもらえるかも知れません。場合によっては、世界の人に使ってもらえるかも知れないのです。
そんな魔法のようなことを、Mabook Airの一つもあれば、書くことが出来ます。何か不思議でわくわくする気持ちがします。
私も色々書いてます。最近作ったSkyledgerもレシートを写真でとって会計事務所に送れたら便利だなというアイディアから始まりました。
このプログラムは、iPhoneの側ではSwiftと言うAppleの新しい言語で書いています。今までのiPhoneのプログラミングはObject-Cと言う、私にとってはちょっと扱いにくかった言語が必要だったのですが、2年くらい前にSwiftが発表になりました。そこで早速飛びついてこの言語をやってみたのですが、私にとっては、最近っぽい言語であるにもかかわらず、オブジェクト指向で型が厳密なので、エラーが出にくく、プログラミンを楽しくやれる言語でした。新しい言語を使ってみるというのは、とても楽しい体験になりますね。
このサービスの普及具合は全然まだまだなのですが、この本を読んで、もっと色々作りたいなあと思いました。