累積赤字があるため貸借対照表の見栄えが悪い場合に、既存の資本金や資本準備金を使って累積赤字と相殺することが出来ます。
資本と利益は、企業会計原則上は厳密に区分して処理し、混同することは許されません。ですが、累積赤字がある時はその相殺は許されます。
ここでポイントとなるのは、税務上は、資本金等と利益積立金は別の項目ですので、相殺してもそれぞれがそのまま引き継がれます。従いまして、別表7に記載される繰越欠損金の金額に変更はありません。今までの繰越欠損金はそのまま引き継がれます。
また、もう一点注意すべき点は、減資の公告のタイミングです。公告の掲載期間は1か月なのですが、掲載してもらうまでに2週間ほどかかる場合があります。例えば、年内(12月31日)に減資の登記をしたい場合には、年内までに公告期間の1か月がたっている必要がありますから、11月の終わりまでには公告を出している必要があります。ですが、掲載までに2週間ほどかかる場合があるので、やるなら11月の中旬(11/15くらい)までには、申し込みをしないと間に合いません。
意外に、時間がかかるので注意しましょう。
皇居周辺も紅葉で色づいてきました。
************************
最近、ホームページを更新しました。最近やっとローンチしたアプリで写真を撮ったものの入力サービスを説明しています。
Accounting Intelligence ウェブサイト