以前に、人は毎日続けることによって、思ってもみなかったすごい所まで行けると書きました。これはこれで真実であると思うのですが、別の絶対に必要な視点もあります(汗)。それは、自分の内面や適性を見つめたうえで、その道で良いかを時々判断すると言うことです。 例えば、昨日書いた例ですが、100メートル走は相当に競争の激烈な世界で、もし自分が陸上でオリンピックにいってメダルをとりたいのならと考えて、400メートルハードルを選択した方がいます。もし、その方の目的が100メートル走を走ること自体にあるのなら、そのまま100メートル走を続ければよかったのでしょうが、もし目的が、陸上でオリンピックにでて活躍することにあったのなら、100メートル走をやめて400メートルハードルを選択を選択したことはまさに正解だったのでしょう。その方とは為末大さんですが、実際にオリンピックで400メートルハードルでメダルをとって活躍されたました。 人は同じことを継続することを良いこととしがちですが、いつまでも続けても結果が出なさそうなダメな場合もあります。ダメかどうかはある程度やれば自分が一番わかっているのではないかと思います。 その時に、自分が今まで続けてきたことをダラダラ続けるかどうか、それとももっと自分を活かせそうな他の道を選びなおすかどうか。そういう判断を出来るかどうかが、結構その人の、いわゆるストリートスマートと言われるような現実的な頭の良さではないかと思うのです。 自分の好きな事や、「夢」にこだわりすぎると現実が見えなくなってきます。それよりは「現実」の中で、自分のしたい事をどう実現していくのかの方が大事です。独立して自分の事業を大きくするのが「夢」だったとしても、それが出来る人は多くはないと思います。 多くの場合、どこかで何らかの壁にぶつかります。売上が伸びないとか、思ったように人が動いてくれないとか、色々あります。それで、その後、そのまま継続して頑張るのもいいのですが、もしかしたらその少し横にまた違ったやり方があるのかも知れません。 事業に限らず何らかの成果を出した方の本などを読むと、みんな失敗しています。そして、その時にまた違うことをするのです。今やっていることが苦しくなってきたら、一つのやり方に固執しないで、すこし方向を変えてみるのも面白いのではないかと思いました。
Day: August 6, 2016
キャリア, 本