仕事を上手にやろうとするなら、ある程度の継続は必要
継続するから上手になりますし、それが昨今始めたての人との違いになります。その違いがあるから人に選んでもらのだと思いますし、やはりお金を払っていただけるのはそういう違いがあるからなのではないでしょうか。
素人ぽい人がやっている料理屋さんとプロがやってるお店は出てくるものが明らかに違います。素人ぽい人のやっているお店にはお金を払っていきたいとあまり思わないですよね。素人とプロの違いは残酷なまでに歴然とあって、別に食べる方は料理の素人であっても、違いを明らかに感じてしまいます。それがきっと実力と言うものでしょう。
このプロっぽい違いを身につけるには、継続することが必要です。誰でも継続して勉強したり、工夫し続けていると段々と上手になっていきます。最初はとても無理だと思うようなことでも、毎日でもちょっとずつやっているといつの間にかすごく進歩していることに驚きます。毎日の少しずつの積み重ねで、何年か経つと驚くほどの違いになっていて、ちょっとやそっとでは他人に真似の出来ないレベルの差になってしまったりするので不思議です。
その他に大事な事として、その人がその分野に興味があるかどうかというのもあります。雑な仕事をみると、ああこの人はこの仕事に興味が無いんだなと思ってしまうことがあります。逆にその仕事に興味があると、細部にも注意が行くような気がします。
仕事の軸がないと継続がちぐはぐになる
そこで、継続が大事だという事がわかるのですが、仕事の軸を持たないと、やってることがちぐはぐになってしまいます。
例えば一人でコツコツ仕事をするのが好きで、自分で納得できるクオリティの仕事がしたい人は、毎日のこつこつはその仕事の勉強だったり、仕事のやり方の工夫だと思うのです。それが、もし人数を増やして仕事を拡大しようとすると、大事になるのは、営業や宣伝だったり、組織のマネージの仕方だったりで、ちょっと路線が違います。
もちろん、両方大事だし、両方出来ればそれに越したことはないのですが、自分はどっちに重点を置きたいのかを自分でちゃんと把握と言うか考えておかないと、両方ともどっちつかずになってしまうように思うのです。
もしかしたら、この軸を持つと言うことは、他の軸を捨てるという事かもしれないので、軸を「決める」という事が実は一番難しい問題だったりするのかも知れません。
ただ、本当は自分の手の届く範囲で納得の出来る仕事をしたいと思っている人が、拡大も考えて人を何人も採用すると、どこかで人に疲れてしまいます。仕事での人間関係は、友達や家族とは違うので、基本は他人とのビジネスでの関係です。ですので、楽しいことばかりではありません。
心のどこかでコツコツやりたいと思っているのに、商売として大きくしなくてはいけないと言う思い込みがあると、こんなちぐはぐな状況になってしまいます。
でも、自分は仕事を大きくしたい、そっちが自分にとって重要なんだと思っている人は、人の問題は乗り越えなくてはいけない事項だと自分で納得出来ると思うんです。
なので、自分がどういう軸をもって仕事の仕方をしたいかを考えるというのは、大事だなと思うわけです。
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再掲になりますが、この本は良かったです。人の死について考えるし、人生についても考えるので、では、我々は何のために毎日働くのかという根本的な軸についても考えさせられます。「幸せなしのために一刻も早くあなたにお伝えしたい事」。幻冬舎は面白い本が多いですね。