昨日事務所のファイルサーバーが突然立ち上がらなくなるというハプニングがあり、大変あせりました。 幸い、というか、初めてというか、このサーバーはハードディスクが2枚あり、まったく同じデータを二つのディスクに同時に保存するミラーリングという機能を持っていたのですが、これのおかげで救われました。中を開けてみると、同じ大きさのハードディスクが2枚入っていました。 壊れているとメッセージが出ていた方のハードディスクを外して、再度電源ボタンを押すと、、、 なんと不思議なことに普通に何事もなかったかのように起動してしまいました! このサーバーの構成をミラーリングと言うらしいのですが、常に同じ内容のハードディスクが二つある状態がキープされています。なので、片方のハードディスクの障害が発生しても、もう一つのハードディスクがあるので、データは失われることはないという仕組みです。 理屈はわかっていたのですが、実際に障害が発生したことがなかったので、どうやってリカバリーするのかとはよくわかっていませんでした。DELLのサポートに電話する前に、とりあえず壊れている方をはずして、一つのドライブだけで再起動を試してみたら、あっさり動いてしまいました。不思議です。 サーバー専用機で少し高くて、20万くらいしました。3年前に買った時は少し迷ったのですが、値段の価値はあったようです。 良いハードは値段なりの価値があるということですね。 それで、今回も早速DELLとLENOVOに新しいサーバーの見積もりを取りました。他にもバックアップはあるのですが、何にせよデータが復活してよかった。。。
Month: May 2016
会計事務所独立・経営
本
著者の方がもともと大蔵省主税局に勤務されていた方で、かつ、現在、弁護士をやって租税訴訟を手掛けてらっしゃる様です。言葉使いは一部過激で、例えば出だしでは、「結論を最初に言うが、最近の国税の調査は、法に従わない無茶な課税が多い。その結果として、善良かつ誠実な納税者の納税意欲を削いでしまっている。」などと書いています。 私個人としては、そうかな?とも思います。経験から言って、確かに税務調査に来られる現場の方はそれほど個別の税法について、詳しくはなかったりしますが、税務署という組織は上がしっかりしているように見えて、結構悪くない結論に落ち着くことが多い様に思います。 書いていることは、硬派で、税法や憲法の条文や判決に基づいています。しかし、硬すぎずわかりやすい文章で書かれています。大島訴訟に言及されていますが、最高裁の考え方が、司法消極主義で、立法と行政の裁量を幅広く認め、いわば、法律で定められていればある程度どんな課税でもすることの出来る、悪い意味での法律の留保がまかり通っていると書いてあります(給与所得の定め方に実際問題として経費が認められず、納税者の平等が害されているなどの主張)。日本の税務訴訟に対する最高裁の考え方や、その向こう側にいる裁判官のコメントなども書いてあり、税理士は日々の実務の忙しさに埋没せずに、意識してこういうものを読んでおかないと、世界が狭くなり損をするなと思いました。