科学というのはすごいなと思います。大体の場合、一般人の想像できる範囲のはるか先を行っています。私は、人間の記憶仕組みというのは、個人差があったり気持ちの入り方次第で効率が異なり、何となくファジーな主観的なもののような気がしていました。でも実は結構、法則に従った機械のような働きをするようなのです。 脳の研究者が書かれた勉強しかたの本です。いかにしたら記憶に残るか。使える記憶になるか。客観的なデータがあります。人間の脳みその中には、海馬というタツノオトシゴみたいな形の一部分があって、そのひとが活躍しているのです。一夜漬けだと、海馬くんがせっかく詰め込んだ知識をぽいぽい捨ててしまいます。 実は寝てる間に海馬という部分が記憶の整理をしています。必要なものと不要なものを分別して、不要なものは消去しているようなのです。海馬くんに取っての要不要の判断基準は過去の1ヶ月にどれくらいの頻度でそのことが出てきたかなのだそうなのです。そんなこともまで分かるんだ!ということは本当にそう思うのですが、とりあえず横に置いといて、ここから導かれる結論は、よく寝ることと記憶したいことは1ヶ月より短い期間で回すことです。 会計士や税理士の勉強などをすると、あまりに分量が多いので、以前に勉強したことを次に勉強するのは6ヶ月後だったりしますが、それだと海馬が記憶を自動的に捨ててしまっています。6ヶ月後には何も覚えていないということになりそうです。 逆に1ヶ月以内だと、もしかしたら自分では忘れてしまったように感じても実はまだ無意識に残っています。もう一度繰り返すことによって、確実に記憶に残りやすくなっているのだそうです。そういう実験をして、そういうデータを取った人がいるのだそうです。 なるほどねー。。
Year: 2016
お客様の退職所得の源泉徴収票の源泉税の金額を確認していたのですが、どうも合いません。みると「特定」の文字がありました。 これは何のことかと思ってネットで調べると、特定役員退職金の話が載っていました。そう、役員の期間が5年より短い場合には、退職所得の計算上で年数かける40万円を引いたあとの金額を2分の1にできないのでした。そう言えば前に本で読んだことがありましたが、すっかり頭の中から抜け落ちていました。 税法は毎年変わるので、ちゃんと勉強をしておかないと置いていかれるのはもちろんなのですが、新しい知識もちゃんと何回か繰り返しておかないと記憶に定着しないのです。繰り返しインプットしない情報は、海馬くんが必要ない情報だと判断してポイしてしまうんですよね。ちゃんと知識をアップデートしたつもりでも一回読んだだけではダメです。脳みその中になる海馬という存在が、一回くらいでは重要な情報だと判断してくれないのだそうです。人間の脳の仕組みは面白いですね。 事務所で所得税の受験をされたことのある方にきくと、税理士試験では重要分野で結構細かく覚えなくてはいけない分野なのだそうです。こういう時に事務所に勉強した方、勉強している方がいることをとてもありがたく思います。一人一人は頑張っているつもりでも、人間1人の能力には限界があります。他のことも勉強したいと思いますし、家族やプライベートのことも大事にしたいと思います。そういう一人一人が自分の人生を持てるようにしつつ、仕事では協力しあうことで高いパフォーマンスを狙えるのが、複数人でやっている場合の恩恵の一つでしょうか。 こういう地味な知識のアップデートも重要なのだと再認識した1日でした。
語学を学ぶのにシャドーイングは欠かせません。 語学を学ぶのに一番重要なのは大きなところでいうと動機というか必要性だと思うのですが、実際に必要に迫られてどのように勉強するかという時に、シャドーイングはとても有効だったと思います。 私は英語圏への留学経験がなかったので、ヒアリングやスピーキングが苦手でした。日本人の中で英語圏へ留学できた経験があるのは非常に限られていると思いますから、むしろ得意な人の方が少ないと思います。 私がいろんなトレーニングをやってきて実際に良かったと思うのは「ハリーポッター」のCDを何回も聞いたことです。シャドーイングは何回も聞くので面白い文章だといいのですが、つまらない文章だと耐えられません。つまらない文章を聞いて繰り返すのを毎日の日課というかタスクにしてしまうと、その言葉を勉強すること自体が嫌いになってしまうかもしれませんので、高くつきます。CDは当時は中古の通販がなかったので、オリジナルで1万円くらいはしたと思いますが、安い買い物です。面白いものが見つかるまで何個でも買ってみるのが良いように思います。 ハリーポッターは読む方がとても上手な方なので、聞いていて面白いのです。ずうーっと飽きずに練習していました。 ハリーポッターの第1巻と第2巻の「Philosopher Stone」と「Chamber of Secret」は何十回(何百回?)も聞きました。毎日電車に乗っている時間や歩いている時間にずっと聞いたとすると、1日1時間近くは作れます。5年間で1800時間。ハリーポッターのCDの読み手はイギリス人なので、この頃は少し発音がイギリスっぽくなっていたような、いなかったような。シャドーイングを真剣にやっていると語調まで一生懸命真似しようとするので、アクセントまで移るのです。 しかもシャドーイングのいいところは、知らない単語は聞こえないので、単語が体に染み込むまで何回も繰り返して聞いているうちに、知らずに身についてしまうことです。ちょっと知らない単語だと、意味を思い出すのに時間がかかると思いますが、何百回とやっているうちに、意味まで体に染み込んでしまいますし、発音も口をついででてくるようになってきます。 最近始めたのがブラジルのポルトガル語です。高校の時に1年間留学していたのですが、帰ってきてからは全く使っていませんでした。それで、今になってちょっと、シャドーイングの本を買ってきて練習を始めたのですが、道のりは遠いです。読み手の喋るのが速いのか、聞き取れません。頑張ってしばらく続けて見ようと思います。
時間の使い方を工夫することをは、人生を幸せにするために必要です。 よく仕事を効率よくこなすためにタイムマネジメントを強調されますが、今回書こうと思っているのは、ビジネスを効率的にするためのタイムマネジメントではありません。隙間時間の使い方の話です。実際に、計測してみたところすごいものがありました。隙間時間ってこんなにたくさんあったんですね。 こまかい時間の使い方を有効に使えれば、ずいぶん沢山のことができると改めてわかり、びっくりしました。細かい時間を少しずつ有効に使って使って将来のために積み立てることが大事です。 いま、このブログを読んでくれている方も、やりたいことは山ほどあると思います。しかし、私もそうですが、ほとんどの方が仕事を持っているか何かで自由な時間をそれほど沢山は持てないのではないでしょうか。昼間は仕事をしなくてはいけないので、どうしても自分の時間は、朝か夜と土日休日になってしまいます。作れる時間なんていいとこ、1時間か2時間、相当にめぐまれてて3時間くらいではないでしょうか。 ただ、誰でもやりたいことは沢山ありますが、時間が限られているので、どうしても時間が足りなくなってしまいます。 私が最近試しているのは、自分がやりたいと思っていることは、少しずつ毎日やるという事です。毎日15分ずつでもいいかも知れません。 私の場合は、やりたいことが、プログラミング、資格試験の勉強、税務・会計の勉強、読書、英語、スペイン語、ランニング・登山などの運動など、たくさんあります。家族や友人との時間も必要です。 無茶にうつるかも知れませんが、これを毎日全部やるのです。ただし、長い時間は無理なのでちょっとずつです。。人生は所詮は、今日の積み重ねです。明日も明日になっていれば今日になっています。今日出来なかったことは、明日になってもきっと出来ません。ですので、やりたいことがあったら、少しずつでいいから今日やるのです。 例えば英語やスペイン語などの語学の勉強は、家から駅まで、駅から家までの片道10分弱を使うのです。それから、事務所の駅から事務所までの10分弱も使います。歩きながら語学のCDを聞くのです。これだけで、1日30分が捻出できてしまいます。語学を毎日30分継続したら結構できるようになりそうな気がします。 電車に乗る時に、何かを読みます。カフェや自習室で勉強したり本を読んだりするときも、一つの事にすべての時間を使わず、少しずつ色々な事をやるのです。 ブログも毎日書くようにしたいと思います。ただ、毎日20分とか30分とか決め流ので、毎日アップできるとは限りません。私もブログは継続したいと思っているのですが、毎日アップするのは負担がちょっと重すぎます。 一生のうちやりたい事というのは、誰でもあると思います。それを毎日ちょっとずつやって、時間で積み立てていくのです。電車に乗ったり、駅から家まで歩いたり、一回一回は10分くらいのとるに足らない時間なので、効果はほとんど感じられないかも知れません。また、そんな短い時間は何をやってもそんなに効果がでないし、逆に、捨ててもどうってことないと思いがちです。 でも、昨日から時間をアプリで計測してみて、びっくりしました。歩く時間や電車に乗ってる時間を語学や読書の時間に充てると、1時間くらいは軽く捻出で来ているんですよね。今朝もやって見たら、細かい移動や歩く時間の積み重ねプラスアルファで1時間半が勉強や本が読めていました。 もしかしたら、こうやって細切れ時間をちょっとずつ捻出して、積み上げていったら何かあこがれていたことが出来てしまうかも知れないじゃないですか。 細切れ時間に色々詰め込もうとすることの難点は、ちょっとせわしない事で、ぼーっとしたい時には向かないと思います。結局は、こう言う細かい時間を使ってでもやりたいと思うか思わないか、人による価値観の違いもあるとは思います。
地道にコツコツやることは、簡単で、毎日数十分をその事に使うだけです。毎日英語をポータブルプレーヤーから聞けば、5年後にはきっと英語ができるようになっています。毎日1時間と言わず、たった30分使えば5年後には思わぬくらいにすごいところまで行っているのではないかと思います。毎日1時間やっていれば、1年間で365時間です。5年経てば1800時間時間です。 よく、10,000時間やると、その分野で専門家になれる、突き抜けることができるなんて言われますが、1800時間はその5分の1でもあります。世界のトップになろうなどと思わなければ、十分にすごいところまでたどり着ける分量です。一つの事をまとめて1800時間やろうとしても、とてもじゃないけどできません。すごい多大の時間の蓄積になるのです。 きっと、私も中国語を毎日30分続けていれば、ある程度は出来るようになっていたかもしれません。でも残念ながら続いてはいません。なんか途中で無理なような気がしてしまって、時間を無駄にしてしまっている様に感じてしまうんです。発音とか単語を覚えるのとか、これは無理だ。。って思って、それで途中で辞めてしまっているんですよね。 「スライトエッジ」という本のなかに、地道にちょっとずつやることは簡単なはずなのに、出来ている人は少ない。その理由は、(1)小さい事なので、効果がすぐには目に見えずらい、時間がかかる、(2)小さい事なので、やらなくても大した事ではないと感じてしまう、と書いてあります。 なるほど、確かにそうなのです。まったくその通りで、毎日のステップが小さなことなので、効果が目に見えず辞めたくなります。また、良い事とはわかっているのですが、やらなくてもすぐには目に見えるマイナスにならないので、やらなくても別にどうってことはないのです。 この30分が忙しくて作れないという人もいるのですが、そういう場合はあきらめましょう。やる気になればできることだし、やる気にならなければ出来ない事だからです。私たちの自分の人生を左右するくらいに大きい結果がでることなので、何としてでも30分くらいは作った方がいいと思うのです。 私も日々忙しいと言いながら、何となく過ごしてしまいがちなので、毎日ちょっとずつの「スライトエッジ」したいなと思います。
地味で当たり前の内容なのですが、著者ご自身の話なので面白いと感じます。 著者はフロリダのビーチで楽しくチャラチャラしたかったので、大学を辞めて、ニューメキシコ州の実家からフロリダに引っ越しました。夢の生活が待っていたかと言うと、実際の仕事はゴルフ場の芝刈りの仕事で、そこにゴルフをしにくるお金持ちをみては、自分と彼らの立場の違いにストレスを感じていたそうです。 ある日一念発起して大学に戻り、MBAをとって会社で数年働いたのち独立、太陽光発電事業で大成功するもその後に倒産、そこからやり直して今はビジネスは安定しているのだそうです。 その著者が書いた本がThe Slight Edge。少しずつ積み上げましょう、と言うような意味でしょうか。 著者の引き合いに10年くらい前にすごく売れた「となりの億万長者」の話がよくでてきます。著者がびっくりしたと言うのがお母さんの話です。シングルマザーで福祉の関係で働いていたためお給料も良くなかったのに数人兄弟を育て上げました。ある日大人になってお母さんとその「となりの億万長者」の話をしたら、私も数億円貯金があるわよと言われたそうです。 著者は自分の母親が貧乏ながらも質素に自分たちを育てくれてたと思っていたら、実際にも裕福ではなかったのでしょうが、そんなに多くの貯金を持っていた。複利の効果に改めて驚いたと書いています。実は自分のシングルマザーの母親が「となりの億万長者」でした。 お金に限らず、時間や勉強、健康や人間関係、全部少しずつの積み上げだと言っています。良い時に全部を無駄に使ってしまってはダメです。良い時でも、コツコツと積み上げましょう、と言っています。私は、贅沢をする必要は無いけど、お金は使うことも必要だと思っています。 人生はダメな時もあります。失敗してしまう時もあります。 残念ではありますが、失敗は誰にでもあります。相手にできるだけ迷惑をかけないようにして、被害を最小限に押さえましょう。 そして、また、毎日少しずつ積み上げて、いつか取り返せばいいのではないでしょうか。 著者が想定している読者がアメリカの成功していない層をターゲットにしているからでしょうか。英語がすごく平易で読みやすいです。
独立して、仕事を獲得するために色々やってきました。独立して最初にぶち当たる壁は、いかに仕事をとってくるかです。今までは、大げさに言うと、仕事は与えられるものなので、待っていれば大丈夫でした。 独立すると違います。座っていると時間はたっぷりあるのですが、お金がどんどん減っていきます。私は家にいるのが嫌だったので、独立した次の日からワンルームマンションの事務所を借りてしまいました。今考えてみると、もったいない。シェアオフィスで十分でした。 異業種交流会にいった事もありますが、これは最悪でした。参加者は生命保険とネットワークビジネスと独立したばかりの士業がほとんどです。異業種の方と話をすることにより刺激になって知り合いも出来て、タメにもなって、、なんてことは全然ありませんでした。異業種交流会でお付き合いの始まったお客様は1件だけありましたが、安ければよいの発想で仕事が増えたのに報酬を上げていただけなかったので、最後にはお付き合いが無くなってしまいました。 また、一発を狙う事もよくあります。私は会計システムの開発をしていますが、上手く行けばすごく儲かっちゃうかも。なんて思うのは、背後にある心理は宝くじに当たることを夢見てしまうのと同じかも知れません。こういうのはきっとダメなのでしょう。いつまでやっても、「もしかしたら」はきっとやってこないでしょう。 結局身を助けてきてくれたのは、英語や税務の知識などの地味な勉強でコツコツ身につけた知識でした。お客様は私どもの英語力や経験を買って口コミで紹介していただけます。ダメな場合は断られてしまいます。 宣伝も大事ではあります。このブログももちろん宣伝を兼ねています。宣伝も大事だし、人当たりがいいなどの人間関係も大事です。でも、結局は、お客様はきちんと仕事をしてくれるかを冷徹に見極めているので、そのお眼鏡にかなえば仕事を発注してくれるし、人にも紹介して頂けるのだと思います。
Rubyを20時間初めてやってみました。Rubyの場合、たった20時間やるだけでそれなりに色々な事が出来ました。 Windows10のノートパソコンに何もないところからインストールを始めて、Herokuと言うクラウドのサーバーに簡単な時間集計システムを作るところまで出来ました。実際には、ただ動くだけのシステムですから、外部に公開するとするなるとユーザーを識別するログインなどの様々な機能や、使いやすくなるようなデザインが必要です。性能を安定させるためのテストも必要ですので、きっと最低でも80時間くらいはかかるでしょう。。それでもデータベースの周りをほとんどrailsがやってくれるので確かに非常に速く、システムを作ることが出来ました。評判通り、開発にRuby on Railsを使うと、短期間でシステムをリリースしていく事が出来そうです。 (最近のDOSプロンプトはカラフルできれいです) 実際に行ったのは、次の作業です。 rubyとrailsのインストール ATOMのインストール Herokuでのアカウントを開けた Scaffoldingはとても便利 ActiveRecordやマッピング Gitを使う git add . rake db:migrate rails push heroku master ドロップダウンリストのヘルパー routing周り こうやってみると短時間で色々のことが出来ていることがわかります。railsについているコマンドがすごく便利なので、あっという間に型にはまった一通りのものは出来てしまいます。 他方で少し違和感を感じたのは、まだ、まだ経験が少ないからなのかも知れませんが、C#やJava、Swiftに比べてデータをまとめてコレクションが種類が少ないなど、言語がライト級です。あまりたくさんの種類のコレクションがありません。言語の機能も少ないように思えます。 また、型宣言どころか、例えばvarであるような変数であることの宣言さえもしません。 これが最近のスクリプト系の言語なのでしょうか。よく言うととてもカジュアルな気がします。悪く言うとこれではエラーを作りこみやすい気がするのですが、もっとやって見ないと結論をだすのには早すぎます。 やってみて思ったのは、確かに、開発が速いというのはわかりました。rubyもちろんいいのでしょうが、railsと言うフレームワークがすごいと思いました。 <編集後記> 今日は渋谷の文教堂という本屋さんとカフェが一緒になったところに行ってきました。珈琲の値段も280円と安いし、とてもよかったです。日曜日なので席の確保に苦労しましたが、午前中なんかだったらとても快適だと思いました。おかげで子供のマンガを含めて読まなそうーな本を3冊買ってしまいました。。
「キャリアとか仕事を通した自己実現なんて、そんな重要なものではない」と考えた方が気が楽です。世の中のほとんどの人は、生活のために働いています。仕事を通して自己実現をするとか言うというのは、もしそういう事が起こったら「儲けもん」くらいの感覚で考えた方が良いのでしょう。現実の世の中には、それ程、知識や技能の必要無いアルバイトやパート的な仕事についている方が沢山いて、そのこと自体を否定する理由は何もないと思うからです。 他方で、私はもう少しで50歳になります。社会に出てきて25年くらいが過ぎました。まだ30歳くらいの人には信じられないかも知れませんが、25年くらいはあっと言う間です。そんな中で、今までやって来た決断で、良かったことが3つあります。 1つ目は、高校生の時に交換留学でブラジルに行った事、2つ目は、最初に就職した会社を辞めて会計士試験を受けた事。3つ目は、会社を辞めて税理士事務所として独立したことです。 どれも、それなりに苦労が多い事でした。高校生でまったく言葉のわからない国に1年間留学したというのは、今考えてみるとよくやったなと思います。大人になった今に思うとその無謀さと言うか若さと言うか、自分の子供がもし同じことをやるって言い出したらきっと尊敬してしまいます。だってポルトガル語なんてまったく知らなかったし、英語だった中学英語に毛が生えた程度で全然できないレベルだったんですから。 それでも、何が良かったかというと、外国の文化にアレルギーがなくなりました。もっと言うと外国語は出来るようになると自分の中でわかったことでした。私の通っていた高校は埼玉県の北にある田舎の高校で、外国なんて海の向こうの遥か彼方の事でした。ちょっと何かをカタカナで言うと外国かぶれと後ろ指さされてしまうような環境でした。今思うと、古すぎて閉鎖的すぎて信じられません。 1年間留学してホームステイをしたことにより、ポルトガル語を夢の中でもしゃべっている様になりました。英語も少し出来る様になりました。世界中からの留学生が交換留学で一緒に来ていたのですが、一緒にくだらない事で盛り上がっているうちに世界がグーンと広がりました。今の事務所を国際事務所と名前を付けているのも、実際はそれほど難しい事はやっていないのですが、この時の経験が活きています。 会計士試験も税理士事務所として独立するのもそれなりに努力が必要ですし、犠牲も多いものではあります。でもやってよかったと思っています。 ここで共通するのは、この3つは全部自分で選んでやったという事です。自分で選んだという事は、少しの苦労があっても自分の事として前向きに頑張れるのです。もう一つは、自分に負荷のかかり、一定の期間の継続的な努力が必要だったと言う事です。自分で選んだことだから継続的な努力を続けることが出来たのでしょうし、その継続的な努力によって得た知識は、全てなくたとえ一部であったとしても今の仕事にも生きています。簿記とか会社法とか。 何十年単位で自分の人生を振り返ってみても、これらの事は挑戦してみて良かったなと思うのです。ですから、もしこれから自分がやりたいことが出てきて、それがリスクを伴うし大変なことだったとしてもやったと方が良いのではないかと思うのです。
文書をうまく書く必要はない、文章を上手く書く為には内容をよく考えることが必要だ、と筆者は言っています。逆に、文書を書くことはよく考えることにつながると言っています。 例えば本を読んだときに、「あー、面白かった」と思う事があると思います。これは自分の頭の中でそう思っているだけなのですから、それでいいのですが、他人に感想を聞かれたら、「面白かったよ」と答えるだけでは、何が面白かったのか、相手には全然わからないと思います。もしかしたら、自分でも何となく「あー面白かった」と思っているだけで、まだ自分の中でも何が面白かったのか、漠然としていて、自分自身が良く分かっていないのかも知れません。 そこで出来るだけ言葉にするように頑張ってみるのです。言葉にしてみようと意識的にやることで、もう一度自分の頭で考えて再構築することになるのです。何が面白かったのかが伝わるように、どういう部分が面白かったのかを具体的に書いてみるのです。その作業を通すことにより、自分の中でもう一度考えを整理することにもなるし、相手に伝わるようにもなると言っています。 そう言われてみれば、高校生や大学生の時にはちょくちょく日記をつけていましたが、あの頃は、その作業があったからかどうなのか、色々と考えていたように思います。書くのが先なのか、考えるのが先なのか、鶏と卵の関係のようにも似ていいます。それ程、考えることと書くことは実は不可分の関係にあるのかもしれません。 そう考えると、ブログを書くことは、実は情報を世の中とシェアする事にもなりますし、さらに、自分の考えを整理するためにもなるのですから、自分のためにもなると言えます。ブログを書く意味がさらに一つ増えたと思いました。