あのLINEの社長をやってらっしゃていた森川さんという方の「シンプルに考える」という本を読みました。 森川さんは、MBAを持っていて経営学も勉強された方ですが、この本に書いてある、実際に彼が会社でやってきた経営はいわゆる経営学でいうところと逆のことを言っている事も多く、面白かったです。 例えば、森川さんは本の中で、差別化は狙わないと書いています。また、イノベーションも狙わないと書いてあります。 森川さんの主張は非常にシンプルで、ビジネスは本質は「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」だそうです。差別化やイノベーションを狙うとそれ自体が目的になってしまい、ユーザーが求めていることと徐々にずれていってしまうからだそうです。なるほど、自分でもそれはあるなーと思い当たる節があります。 以下、私がいいなと思った部分の抜粋です。 会社にとって一番大切なことは何か? 利益?社員の幸せ?ブランド?戦略?ビジネスモデル? 僕は違うと思います。たしかに、どれも大切なことです。しかし、一番ではない。では、何がいちばん大切か? 僕の答えはシンプルです。 ヒット商品を作り続けること。これしかありません。 ヒット商品をつくり続ける会社が成長し、ヒット商品をつくることができなくなった会社が滅びる。古今東西、ビジネスを支配しているのは、このシンプルな原則です。 ビジネスの本質は、「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」。それ以外にないのです。 そのためにはどうすればいいか? これもシンプルです。 ユーザーのニーズに応える情熱と能力をもつ社員だけを集める。そして、彼らが、何物にも縛られることなく、その能力を最大限に発揮できる環境を作り出す。これ以外にありません。 そのために必要な事だけをやり、不要なことはすべて捨てる。 悩むとは、なんとなく「あれも大事、これも大事」と迷っていること。結局、何も決められず、行動に移すことが出来ません。あるいは、「あれもこれも」と力を分散させてしまう。しかし、結局、人間が一度にできることはひとつだけ。結果を出すためには、ひとつのことに集中させなければなりません。だから、悩んでいてはダメだと思うのです。 大切なのは「考える」こと。人が悩むのは「表面的な価値」に惑わされているからです。 私も、時間を作って、法律の勉強をしようとしたり、自分の事務所でシステム開発をしようと考えたり、あれこれ手を出して、どれを優先すべきかうじうじ考えたりしてしまうのですが、きっと、この「表面的な価値」に惑わされていて、クライアントの求めている価値について、真剣に考えていないからではないかと思ったりしてしまいます。 ******************************************** H27/7/17 とは言え、繁忙期も終わり少し時間に余裕が出てきたので、遊ぶことも考えたいと思います。
Day: July 17, 2015
会計事務所独立・経営, 本