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ダメならさっさと辞めなさい- キャリアや事業分野の選び方

time 2017/01/31

「ダメならさっさと辞めなさい」というSeth Godin本を読んでいるのですが、キャリアの選び方をどう考えるかについて面白いと思ったので紹介させていただきます。

続けること

まず、どの業界や分野でも一番になることのメリットを述べています。Googleのような検索エンジンが発達した現代においては、一番になることに非常に大きな意味があります。自分が心臓病などの思い病気になった場合に、インターネットで検索して、評判が平均的な(平凡な)お医者さんの所に行こうと思いません。死んでしまったら元も子もないのですから。多少コストがかかっても腕のいいところに行きたいと思うと思います。

弁護士でも同じです。自分が大きな金額を訴えられた場合には、多少コストがかかっても腕の良いところに頼みたいと思います。

つまり、昔も今も口コミや評判で良いところを探していたと思うのですが、特にインターネットの発達してクリック数回で多くの情報が取れる現代では、私たちが集めることのできる情報量は圧倒的に増えているのです。

一番というのは稀少性があります。会社の中でも特殊な能力がある人や、一番の人にはその能力以上の報酬が支払われます。そして、一番ほどの希少性はないかもしれませんが、スランプや困難が稀少性を作ってくれる場合があると言っています。このスランプや困難のことを著者は「The Dip(穴?)」と言っています。

「穴」や困難を乗り越えると良いことがあります。たとえナンバーワンにならなくてもスランプや困難を乗り越えるだけで、それを乗り越える人が少ないので、その「向こう側」に行くだけで稀少性がつくのです。希少性があれば市場価値は上がります。

この場合の穴というのは、メーカーで言えば大規模資本が必要な設備が参入障壁であったり、弁護士や税理士などの資格が必要な業界では、資格の難しさが参入障壁になっています。つまり、多くの人は難しいことに挑戦しても、途中で脱落してしまったり諦めてしまうので、難しいことをやり遂げると、難しいことをやり遂げる人は希少性のある人材になることができます。

さっさとやめるべきこと

さっさとやめるべきことを、著者は2つ挙げています。

まず、いつまでやっても進歩がないようなことは出来るだけ早く辞めなくてはいけないと言っています。なるほど、それはそうですよね。例えば、毎日同じ仕事で進歩がないことをやっている場合は、いつまでやっても自分の価値が上がりません。経験がついても稀少性がつかないような仕事は、「そのうち」ではなくて、「今」辞めなくてはなりません。単純労働のアルバイト的な仕事などはこの部類に入るでしょうか。

もう一つ、努力しても1番になれない仕事は辞めましょうと言っています。でも、これが難しいのです。コツコツやってると信じられない程難しいことが出来てしまったりします。やってみないとわからないというのもあります。見極めが難しいんですよね。

一方で諦めずに続けましょうという。The dipを乗り越えると良いことがあると言います。一見ダメでも、誰でも難しく感じるからThe Dipなので、コツコツ続けてそれを乗り越えると、希少性が出ると言います。他方で、見込みがないのは「今」辞めないと時間の無駄だと言います。何かを始めては、穴にぶつかって辞めて、また違うことを始めて、最初は快適だけど、また穴にぶつかって辞めてでは、時間の無駄です。あっという間に4−5年くらは経ってしまいます。

一体、どうしたら良いんだ?という感じなのですが、とりあえず、私のように特別な才能があるわけでもない人は、とりあえず良さそうなものを始めて、2-3年は諦めずにコツコツ続けてみる。何せ、「穴」は良いことなのですから。そして、2−3年続けるとさすがに自分に見込みがあるかどうかわかるので、そこから、今までやってきたことを無駄にしないように、新しいことではなくて、隣のことにピボットするのが良いのかなと思いました。100メートル走をずっとやってきたけど、400メートルハードルに転換するように。その頃にはその業界の様子が少しはわかっていると思うので、もう少し自分の希少性が出せる分野を見つけることができるかもしれません。